FOMCもこう着脱出のきかっけにはならず?

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外国為替マーケット情報|2014/06/18

FOMCには3人の新メンバー

ドル円は今年に入ってから一番長い時間を過ごしている102円台前半に戻ってきました。

前にも書きましたが、今は日米とも金融政策で予想外のことが起こる可能性が非常に低くなっています。

FOMCは現在月額450億ドル実施している資産買い入れ(QE)を会合ごとに100億ドルずつ減額しています。よほど経済指標が大きく上振れたり下振れたりしなければ、少なくとも今日を含めてあと3回、9月のFOMCまではこのペースは変わらないと考えられます。

その後10月の時点の経済状況によって、残り150億ドルを10月のFOMCでまとめて減額するのか、10月は100億ドルで、12月に50億ドルと分けてテーパリングを終了するのかはまだわかりませんが、いずれにしても金融政策はレールの上を走っている状況です。

一方日銀は、異次元緩和の効果に自信を持っていて、実際に経済指標が日銀の予想にそったものになりつつある状況ですから、追加緩和の可能性は以前よりも低くなっています。

今の為替相場は、各国の金融政策への期待や思惑で動く事が多くなっていますので、今ご紹介したように日米の金融政策に予想外のことが期待できない状況が続いていることから、ドル円相場はこう着が続いているのです。

今日のFOMCでは、一部でタカ派との見方もあるスタンレー・フィッシャー元イスラエル中銀総裁がFRB副議長に就任することと、クリーブランド連銀総裁がややハト派のピアナルト氏から、ややタカ派のメスター新総裁に代わること、新たにハト派と見られるブレイナード理事が加わることが、FOMCの議論にどんな影響が出るのかが注目です。今回はFOMCメンバーの経済、金融政策見通しが発表され、イエレン議長の会見も行われますので、最近の経済指標結果を受けて、雇用見通しやインフレ率見通しが上方修正されるのでは、と見られています。

もしそうなった場合、米長期金利の上昇は円安要因ですが、株価が下落すれば円高要因になりますので、円相場の反応は予想しずらく、こう着が続くとも考えられます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト