FOMC、豪消費者物価指数に注目

【著者】

昨日からの流れ

昨日はアジア時間から欧州時間序盤にかけては中国株式の下落などを背景にリスク回避色が強まる動きとなり、円買いが進むような場面もありましたが、その後は原油減産の合意の可能性が報じられたことなどから、原油価格、株式市場が反発に転じたこともあり、市場全体はリスク回避の巻き戻しの動きが強まり、ドル円、クロス円が反発する動きとなりました。

NY時間に発表された消費者信頼感指数や住宅市場指数は底堅い結果となり、リスクオンの流れをサポートする材料となりましたが、FOMCを控えた様子見ムードもあり、鈍い動きとなりました。

主要通貨ペアの推移(2016/1/27)

USDJPY

ドル円はアジア時間終盤から欧州時間序盤にかけて上値の重い推移となり、117円台中盤まで下押す動きとなりましたが、その後は反発に転じ、118円台中盤まで上昇する動きとなりました。底堅さを見せる一方で今月は118円台後半では上値の重い推移となっており、昨日もその付近で伸び悩む動きとなっています。この上値の重いゾーンを抜け出し、119円台に乗せることができれば円買いポジションを持っている参加者が絞り出され、上昇が加速するというシナリオも考えられるため、119円台に乗せる動きとなった際は注意が必要です。

本日は米国時間(日本時間午前4時)にFOMCの発表が予定されているため、発表前後は不安定な動きとなる可能性があるため、注意が必要です。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは1.08台での上下を繰り返す方向感の薄い推移が続いています。日足チャートで見ても方向感の薄い状態となっているため、保ち合いをどちらに抜けるかをしっかりと確認したいところです。市場のポジションは売りポジションに依然として大きく傾いているため、保ち合いを上抜け、昨年12月15日の高値である1.106付近を上抜ける動きとなると溜まったユーロ売りのポジションが絞り出され、さらに上昇が加速するというシナリオも想定できるため、上昇が勢いづいた際には注意が必要です。

また、ドル円同様に本日のFOMC前後は不安定な推移となることが想定されるため、注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は欧州時間以降は底堅い動きが続き、128円台後半まで上昇する動きとなりました。日足チャートを見ると1月初旬から続いているレンジを上抜けそうな動きとなっており、1月8日の高値となっている129.10付近を上抜ける動きとなった際には、上昇が加速しそうな状態となっているため、129円台に乗せる動きとなった際は注意が必要です。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは欧州時間以降に上昇する動きとなり1.43台中盤まで上昇する動きとなっています。日足チャートを見ると1.435付近がサポートからレジスタンスに転じており、昨日はその付近で上値が詰まっているため、上抜けるともう一段反発が強まる可能性が挙げられます。
対主要通貨で全面的に売られていたポンドだけに巻き戻しの動きはそれなりに大きくなる可能性があるため、さらなる反発に注意が必要です。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルも資源価格の反発に併せて欧州時間以降に反発が強まっています。日足チャートでは1月序盤から0.705付近で上値が抑えられており、この水準を上抜ける動きとなると上昇に勢いがつきそうな状態となっているため、0.705付近が接近した際は警戒が必要です。本日はアジア時間の豪消費者物価指数の結果次第で上下に大きく振れる可能性があるため注意が必要です。

豪ドル

本日の注目材料

本日は米国時間に予定されているFOMCに注目が集まります。今回の会合は議長の記者会見もなく、前回り上げを開始したばかりということもあり、追加利上げの可能性は薄いと考えられますが、声明文の内容次第ではドルを中心に大きく動く可能性が挙げられます。

次回会合での追加利上げを示唆するような地均し読み取れる内容となると、ドル買いで反応と考えられますが、逆に昨今の中国、新興国の景気減速や原油価格の下落、インフレ伸び悩み、製造業不振などを背景に追加利上げに慎重な姿勢と読み取れるような内容となると市場の追加利上げ観測が大きく後退する可能性があり、ドル売りで反応する可能性が挙げられます。
いずれにせよ発表前後は上下に振れ、不安定な動きとなることが想定されるため、警戒が必要です。

その他、アジア時間はオーストラリアの消費者物価指数に注目が集まります。冴えない結果となるとRBAの追加利下げ期待が高まり、豪ドルの上値圧迫材料となることが想定される反面で、豪ドル安の影響で底堅さを見せるようであれば、豪ドル反発という可能性も考えられます。

欧州時間以降はECB、BOEの関係者のコメント機会が多く予定されています。ECB関係者から、追加緩和の具体的な意見などが出てくるとユーロを中心に反応があるかもしれません。BOE関係者のコメントも利上げ開始時期に関してのコメントが出てくるとポンドが反応する可能性が挙げられます。
また、最近では経済指標よりも市場全体のリスク許容度の強弱で相場が動くことが多い為、昨日は反発となった原油価格や株式市場の動向にも引き続き注意が必要です。

本日の予定

09:30 豪1012月期消費者物価指数
16:00 独2月GfK消費者信頼感
16:00 英1月ネーションワイド住宅価格 
16:45 仏1月消費者信頼感指数
18:25 ベイリーBOE副総裁講演
20:00 メルシュECB理事講演
21:00 米MBA住宅ローン申請指数
22:00 ラウテンシュレーガーECB理事講演
翌0:00 米12月新築住宅販売件数 
翌0:30 米週間原油在庫  
翌1:30 米2年物インフレ連動債入札
翌1:30 シャフィクBOE副総裁講演
翌3:00 米5年債入札(350億ドル)
翌4:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表 
翌5:00 RBNZ政策金利発表
翌6:45 NZ12月貿易収支

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト