米国GDP、FOMCメンバーのコメントに注目(2015/9/25)

昨日からの流れ

昨日、米国時間に発表された米国耐久財受注は冴えない結果となったのに対し新規失業保険申請件数新築住宅販売件数は強い結果となり強弱が入り乱れる結果となりました。為替相場では欧州時間から欧州株下落、米国長期債利回り低下などでリスク回避色が強い状態、また、ECB関係者の追加緩和の議論は時期尚早とのコメントが続いたことでユーロが底堅い動きとなりましたが、長続きせず、再び1.11台まで押し込まれる動きとなっています。

注目が集まったイエレン議長の講演では年内利上げが示唆されたこともありドル買いで反応となりました。前日のロックハート・アトランタ連銀のコメントと併せて今後、ドルの下支え材料になると考えられます。

主要通貨ペアの推移

USDJPY

ドル円は欧州時間に強まったリスク回避の流れで119円台前半まで押し込まれる動きとなりましたが、その後は反発に転じ120円台を回復する動きとなっています。日足チャートで見ると保ち合い状態が続き、引き続き方向感の薄い推移となっており、保ち合いをどちらに抜けるかをしっかりと確認したいところです。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは欧州時間以降に買いが強まり、1.13に迫るところまで上昇となりましたが、その後は失速し、1.11台まで押し込まれる動きとなり上昇分を全て吐き出すような動きとなっています。

本日は今週のサポートとなっている1.11を守れるかどうか、昨日のレジスタンスとなった1.13を突破できるかどうかで方向感を探っていきたいところです。
また、週末にスペインのカタルーニャ州の選挙が控えているため、ポジション調整も出やすい面には注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は底堅い動きとなっていましたが、ダブルトップのネックラインとなっていた135.00手前で失速する動きとなっており、上値の重さが目立つ動きとなっています。
本日は昨日レジスタンスとなった134.90付近から節目の135.00を突破できるかどうか、昨日のサポートとなった134.00を守れるかどうかで方向感を探っていきたいところです。134.00を割り込む動きとなると、再度133割れを目指す動きとなり、大きな下落へとつながる可能性が高まるため注意が必要です。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルはBOE関係者の利上げに慎重な姿勢が報道されたことなどもあり、ポンドの上値は重い状態が続いています。昨日は1.52付近がサポートとなり下げ渋る動きとなりました。日足チャートで見ると6月からのサポートである1.5165付近に迫る動きとなっており、割り込んでしまうと1.46台も視野に入る大きな下落へとつながる可能性が出てくるため、下値を探りだした際は警戒が必要です。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは欧州時間に売り込まれ、0.69台前半まで押し込まれる動きとなったもののNY時間に反発となり0.7台を回復する動きとなっています。本日早朝にはイエレン議長のコメントを受けて再び0.7台を割り込む動きとなりましたが、再度0.7台を回復する動きとなっています。

本日は回復した0.7台を守りきることができるかどうかに注目したいところです。0.7を割り込んだところでは底堅い動きが続いており、下に攻めにくい状態と考えられ、また、売りポジションも相当溜まっていることが想定されるため、上昇基調が強まる場面ではストップ買い連鎖となり、早い上昇となる可能性もあるため注意が必要です。

豪ドル

本日の注目材料

本日は米国時間に米国のGDPの確報値の発表が予定されています。改定値からの修正が大きく入るようであれば市場へのインパクトはそれなりにあると考えられるため、発表前後は注意が必要です。
その後は、FOMCメンバーのコメント機会が2件予定されています。投票権のないメンバーになりますが、年内利上げに積極的なコメントが出てくるようであれば、ロックハート、イエレン議長のコメントと併せて米国の年内利上げが再度意識され、ドル買いの材料となる可能性があります。

また、ワイトマン独連銀総裁の会見では追加緩和に否定的なコメントが出てくる可能性があり、昨今のECB関係者の追加緩和について考えるのは時期尚早とのコメントと併せてユーロの下支え材料となる可能性があります。

本日の予定

08:30 日8月全国消費者物価指数
15:45 仏9月消費者信頼感指数
21:30 米46月期GDP(確報値)
22:15 ブラード米セントルイス連銀総裁(投票権なし)講演
22:45 米9月マークイット総合・サービス業PMI(速報値)
23:00 米9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
翌2:15 ワイトマン独連銀総裁会見
翌2:25 ジョージ米カンザスシティ連銀総裁(投票権なし)講演

9/27(日)
スペイン・カタルーニャ州議会選挙

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト