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FOMC議事録はややハト派的な内容_10/09

【著者】

年内利上げは難しい?

昨日の海外時間には、FOMC議事録の公表などをうけ相場が上下する場面もありましたが、主要3通貨ペアの動きは限定的でした。一方原油相場が上昇したことや、予想よりもFOMCがハト派的だったことなどからリスク選好の動きが強まって、豪ドルやNZドルなどが買われています。

欧州時間序盤、特段の材料はありませんでしたが、対欧州通貨中心にドル売りが強まって、ユーロドルは1.1310台まで、ユーロ円は135.40円台まで上昇し、この間ドル円は119.60円台まで下落しましたが、すぐに119.80円台まで反発しています。

その後NY時間序盤にかけて全般的にドル買いが強まってドル円は119.90円台まで上昇し、ユーロドルは1.1230台まで反落しました。

しかしNY時間午後にかけては、再びドル売りが優勢となってドル円は119.80円付近まで下落し、ユーロドルは1.1290台まで上昇しました。その後FOMC議事録が公表されると、米長期金利が一旦急低下したあと反発したことから、ドル円は119.60円台まで下落して120.00円台まで反発、ユーロドルは1.1320台まで上昇したあと1.1260台まで反落、といった動きとなりました。この間ユーロ円は135.50円台まで上昇したあと135.10円台まで反落しています。

今日の海外時間には、英・8月貿易収支、米・9月輸入物価指数の発表のほか、ロックハート・米アトランタ連銀総裁の講演が予定されています。

公表されたFOMC議事録によれば、労働市場に関してスラックはなくなったとする参加者がいる一方で最大雇用までには更なる改善が必要との議論もあったようです。またインフレに関しては、広く物価上昇が確信できるような指標を待っている様子です。多くのメンバーが年内の利上げを望んでいるようですが、判断のきっかけが見つからずに苦慮しているようです。したがって、年内に利上げを開始できるかは今後の指標や状況次第ではあるものの、可能性は今の市場が考えているよりも低いのではないでしょうか。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト