FOMCは利上げに半歩前進か

声明の変化はわずか

昨日の海外時間には、発表されたFOMCの声明が利上げに半歩近づいた印象だったことからドル買いが強まりました。

欧州時間、上海株が上昇したことなどからやや円売りが強まって、ドル円(USD/JPY)は123.70円台まで、ユーロ円(EUR/JPY)は136.80円台まで上昇しました。一方ユーロドル(EUR/USD)は1.1050付近を中心としたレンジ取引が続きました。

NY時間にはいると、米長期金利が上昇したことから全般的にドル買いが強まって、ドル円は123.90円台まで上昇し、ユーロドルは1.1010付近まで下落しました。

NY時間午後になって、FOMCの声明が発表されると、一旦ドル売りが強まってドル円は123.50円付近まで下落し、ユーロドルは1.1070台まで上昇しました。しかしすぐにドル買いが優勢となってドル円は124.00円台まで上昇し、ユーロドルは1.0960台まで下落しました。この間ユーロ円は136.90円台まで上昇したあと135.90円台まで急落しました。

東京時間にはいってから、日経平均が上昇していることから円売りが強まっています。

今日の海外時間には、独・7月雇用統計、ユーロ圏・7月業況判断指数、独・7月消費者物価指数、米・第2四半期GDP/個人消費/GDP価格指数/コアPCE、米・新規失業保険申請件数の発表が予定されています。

FOMCの声明では、利上げが適切になる条件として、これまでの「労働市場の一段の改善(further improvement)」が「労働市場のもう少しの改善(some further improvement)」へ変更された(someが追加された)ことがほぼ唯一の変更点でした。この変更は、9月に利上げを開始すると予想していた向きにとっては、9月の利上げの可能性が高まったと捉えられていますが、12月の利上げ開始を予想している向きにとっては、予想を変更するほどの変化ではない、と捉えられているようです。利上げ開始が9月にせよ12月にせよ(10月との見方も出てきた)FOMCは時間の経過とともに利上げに近づいるようです。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト