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FOMC議事録はややハト派的だったが、利上げ時期は依然不透明

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円安進む

昨日の海外時間には、ギリシャ関連の報道や、FOMC議事録の発表をうけてユーロドルが激しく上下しましたが、大きく水準を変えることはありませんでした。一方ドル円は日経平均先物が上昇したことなどから121円台に乗せたあと、FOMC議事録の発表で上下しました。

欧州時間序盤、「ギリシャ議会幹部、債権団との合意なければ6月5日のIMFへの返済は行わない」と報じられたことで独金利が低下する中ユーロが急落し、ユーロドルは1.1060台まで、ユーロ円は133.90円台まで下落しました。この間、対ユーロでドル買いが強まったことから対円でもややドルが買われ、ドル円は121.10円付近まで上昇しました。その後独金利が下げ止まったこともあってユーロの買戻しが強まって、ユーロドルは1.1120台まで、ユーロ円は134.50円台まで反発しました。

NY時間序盤、特段の材料はありませんでしたが、米長期金利が低下したことからドル売りが強まって、ドル円は120.70円台まで下落し、ユーロドルは1.1140台まで上昇しました。しかし米長期金利が反発するとドル買いが強まって、日経平均先物が上昇したこともあってドル円は121.30円台まで上昇し、ユーロドルは1.0750台まで下落しました。

NY時間午後にFOMC議事録が公表されると「多くの参加者は、6月までに経済指標が利上げの条件が整ったとの確信をもたらす可能性は低いと考えている」とされたことから買一旦ドル売りが強まってドル円は120.90円台まで下落し、ユーロドルは1.1140台まで上昇しました。しかし第1四半期の弱さが一過性の物である理由が多く指摘されていたことなどから米長期金利が上昇しドル買いが優勢となって、ドル円は121.40円台まで上昇し、ユーロドルは1.1070付近まで反落しました。その後通信社が「6月利上げの可能性低い」などと報じたこともあってか、米長期金利が反落すいる中ドル売りが強まって、ドル円は120.90円台まで下落し、ユーロドルは1.1140台まで上昇しました。

NY時間引けかけて、米長期金利は再び上昇したことから、ドル円は121.30円台まで上昇し、ユーロドルは1.1080台まで下落しました。

今日の海外時間には、独/ユーロ圏・5月製造業/サービス業PMI、ユーロ圏・3月経常収支、英・4月小売売上高指数、米・新規失業保険申請件数、米・5月フィラデルフィア連銀景況指数、米・4月景気先行指数、米・4月中古住宅販売件数の発表があるほか、南ア中銀政策金利発表、フィッシャー・米FRB副議長の講演が予定されています。

ドル円は過去2日間で大きく上昇しました。昨日公表されたFOMC議事録では、6月利上げのハードルが高いことを示唆されていたことから、ドル全般は横ばいの動きの中、円売りがやや目立つ形となっています。目の前にはドル円の年初来高値(122.00円台)が迫ってきていますが、今日発表される各種米経済指標が予想よりも良い結果だった場合、上抜けする可能性が出てきています。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト