FOMC議事録、その他米国経済指標に注目

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昨日からの流れ

昨日も前日に続き、中国の景気減速懸念や中東情勢を警戒したリスク回避色の残る相場となりました。欧州時間に発表されたユーロ圏の消費者物価指数は市場予想を下回り、ECBの追加緩和観測を後押しする材料となり、ユーロは対ドル、対円で大きく売られる動きとなりました。

NY時間はドルの強さが目立ったものの、リスク回避色も残り、欧州時間に大きく売られたドル円の反発は限定的なものとなり、また、クロス円は上値の重さが目立つ推移となっています。

主要通貨ペアの推移(2016/1/6)

USDJPY

ドル円は欧州時間に下値を探る動きが活発化し、119円を割り込むところまで下押す動きとなったものの、119円を割ったところでは下げ渋り、前日の安値を更新することなく119円台に押し戻す動きとなりました。
ただし、119.20付近では上値が詰まり、伸び悩む推移となっています。

本日は昨日の欧州時間以降のレンジとなっている118.80119.20のレンジをどちらに抜けてくるかで方向感を探っていきたいところです。下値を探る動きが強まった場合は一昨日のサポートとなった118.70付近を守れるかどうかに注目です。この水準を割り込んでしまうと昨日、一昨日と買いに回った参加者のストップ買いを絡め下落が勢いづく可能性も挙げられます。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは上値の重い推移が続き、1.07台前半まで押し込まれる動きとなりました。日足チャートではダブルトップのネックライン割れのような状態となっているため、本日も上値の重さが残る可能性が挙げられます。昨日のサポートとなった1.071付近を割り込む動きとなった際には下落が勢い付く可能性もあるため注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は欧州時間以降に下落が強まり、127.50付近まで下落する動きとなりました。日足チャートでは7月の安値と11月の安値を結んだラインを下に突き抜け、下落の勢いが強まっており、上値の重い状態はまだしばらく続きそうな気配がしています。本日は昨日のサポートとなった127.50付近を守ることができるかどうかにまずは注目したいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは上値の重い推移が続き、1.46台まで押し込まれる動きとなっています。前日の安値を更新する動きとなり、引き続き上値の重い動きが続きそうな気配がしています。下値として意識されるのは4月のサポートとなった1.4566付近と考えられ、割り込むと更なる下落へとつながる可能性もあるため、接近した際には注意が必要です。

本日は欧州時間に英国のサービス業PMIの発表が予定されており、結果次第では大きく上下に振れる可能性があるため、発表前後は警戒が必要です。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは前日に続き上値の重い推移が続いています。日足チャートを見ると昨年9月以降に安値を切り上げる動きが続いておりますが、この安値を結んだラインが少しづつ近づいてきています。このラインを割り込むような動きとなると、保ち合いを下離れる状態となり、下落が加速する可能性もあるため、警戒が必要です。

豪ドル

本日の注目材料

本日は欧州時間に欧州各国のサービス業PMI、米国時間にはADP雇用統計、貿易収支ISM非製造業景況指数に加えFOMC議事録の公表が予定されています。

FOMC議事録では今後の追加利上げに関して、どのような議論が行われたかに注目が集まります。追加利上げは慎重に検討することが強く示されるようであれば、ドルの上値圧迫材料となる可能性が挙げられます。

ADP雇用統計は強い結果となると週末の雇用統計への期待が高まると考えられますが、現在の相場の流れを変えるには役不足と考えられ、サプライズとならない限り、一喜一憂となりそうです。
米国貿易収支もドル高の影響を市場に意識させる可能性があり、多少のインパクトがあると考えられます。ISM非製造業景況指数では内訳の雇用指数も併せて米国の最新の景気を探る重要な経済指標であるため、結果次第では上下に振れる可能性もあるため発表前後には注意が必要です。

また、昨日は前日に比べ落ち着きを見せはじめていますが、引き続き中国株式市場を中心とした株式市場の動向、中東情勢には注意が必要です。

本日の予定

10:45 中国12月財新/サービス業PMI 
16:45 仏12月消費者信頼感指数 
17:50 仏12月サービス業PMI(確報値) 
17:55 独12月サービス業PMI(確報値) 
18:00 ユーロ圏12月総合・サービス業PMI(確報値) 
18:30 英12月サービス業PMI 
19:00 ユーロ圏11月生産者物価指数
21:00 米MBA住宅ローン申請指数 
22:15 米12月ADP全国雇用者数 
22:30 米11月貿易収支 
22:30 加11月貿易収支 
23:45 米12月マークイット総合・サービス業PMI(確報値)
翌0:00 米12月ISM非製造業景況指数
翌0:00 米11月製造業受注指数 
翌0:30 米週間原油在庫 
翌4:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、公表(12月1516日開催分)

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト