FOMC、0.25%の利上げを決定_12/17

【著者】

ゼロ金利政策終了

昨日の海外時間には、FOMCが2006年6月以来となる利上げを決定しました。さらに来年の政策金利見通しが据え置かれたことなどがややタカ派的とされたことからドル買いが優勢となりました。

欧州時間はFOMCの結果発表を控えて各通貨ペアとも小動きが続きました。

NY時間にはいって、原油相場が下落したことからカナダドルが売られましたが、主要通貨ペアの動きは引き続き限定的なものに留まりました。

NY時間午後、FOMCは市場の予想通り0.25%の利上げを発表しました。同時に発表された今後の政策金利見通し(ドット・プロット・チャート)が予想よりもタカ派的だったことから発表直後はドル買いが優勢となって、ドル円は122.20円台まで上昇し、ユーロドルは1.0880台まで下落しました。しかし声明文で「委員会は、経済情勢はFF レートの段階的な引き上げのみを許すようなかたちで進むと予測している」とされたことがハト派的と解釈されドルの売り戻しが優勢となる中、イエレンFRB議長の会見で「予想を下回る成長となれば、金利は上昇は一段と緩やかなものに」「政策は利上げ後も緩和的」などとされたこともあってドル円は121.30円台まで下落し、ユーロドルは1.1010台まで上昇しました。しかしその後イエレン議長が「景気回復にも自信」「成長・インフレ加速するなら、利上げペース速めることも」などと述べたことから米長期金利が上昇する中再度ドル買いが優勢となって、ドル円は122.40円台まで上昇し、ユーロドルは1.0890台まで上昇しました。

今日の海外時間には、独・12月IFO景況指数、英・11月小売売上高指数、米・12月フィラデルフィア連銀景況指数、米・新規失業保険申請件数、米・第3四半期経常収支、米・11月景気先行指数の発表が予定されています。

FOMCはリーマンショック後の2008年12月にゼロ金利政策を開始しました。同時期に開始された量的緩和政策は2014年10月にテーパリングを終了し、新規の資産買入れが終了しました。その後いつ利上げが開始されるのか?という点が市場の最大の関心事でしたが、テーパリング終了から1年あまりの昨日、約7年間続けてきたゼロ金利政策を解除し利上げを決定しました。
今後の利上げのペースに関しては、市場参加者の間でも大きく見方が分かれていますが、昨日発表されたドット・プロット・チャートは市場参加者の予想よりもややタカ派的だったことや、イエレンFRB議長の会見も、今後の経済の進展次第で、利上げが休止されることも、ペースが早くなることもあり得るとバランスのとれたものでした。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト