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FOMC待ち

【著者】

昨日は米国時間に発表されたNY連銀製造業景況指数が市場予想に反しマイナスとなり、鉱工業生産も前回の下方修正に加え、前月比マイナスと米国製造業の停滞が強く意識される結果となり、ドルは上値を圧迫される展開となりましたがFOMCを控えているということもあり、値動きは限定的なものにどとまっています。

不安定な推移を続けていた欧州債券市場はギリシャ懸念が強まったこともあり、買いが入り利回りは落ち着きを見せましたが、米国債利回りも併せて低下となったため、ユーロドルは下落せず、上昇となりました。株式市場はギリシャ問題を嫌気して弱い推移が続き、金価格は上昇と相場全体としてはリスクオフモードが強い状態ですが、為替相場はギリシャ不安よりもFOMC待ちの状態が強い状態となっています。

主要通貨ペアの推移

ドル円はFOMCを控えていることもあり、こう着状態がつづいています。
本日も明日の大イベントを控え様子見モードが強い状態が続くことが予想されます。まずは123.00124.00のレンジをどちらに抜け出すかで方向感を探っていきたいところです。

ドル円

ユーロドルは底堅い推移を続け1.13に迫るところまで上昇となりましたが、上値の重さも残っている状況となっています。方向感は依然として薄い状況となり、1.111.14のどちらに抜けるかで大きな方向感を探っていきたいところです。現状ではギリシャ債務交渉、欧州債券市場と不確実要素が多く、神経質な状態が続くと考えられ、方向感が出てくるまで少し様子をみたいところです。

ユーロドル

ユーロ円は底堅い推移となり、139円台を回復する動きとなりました。日足チャートでは下ヒゲを2日連続残して上昇気配が強まっているような形となっており、本日も期待できそうですが、ギリシャ債務交渉も大詰めを迎えていることや、独債をはじめとする債券市場は引き続き神経質な状況が続いているということは頭の片隅に置いておきたいところです。

昨日のレジスタンスである139.35付近をしっかりと上回ることができるかどうかに注目したいところです。このラインは先週もレジスタンスとして活躍したラインであるため上抜けると上昇圧力が強まる可能性が考えられます。

ユーロ円

ポンドドルは欧州時間序盤には下を探る動きとなったものの、その後は堅調地合いを取り戻し終わってみれば1.56を上抜けるところまで上昇する動きとなっています。その後は1.56を若干割り込むところまで押し込まれる動きとなっていますが、先週末のレジスタンスを突破しており、上昇基調は続いていると考えられます。

本日は欧州時間に発表される英国の消費者物価指数の結果次第では大きく上下に振れる可能性があるため、発表前後の動きには注意したいところです。今月もマイナス圏での推移となると、流れが完全に変わってしまう可能性もあると思われます。

ポンドドル

豪ドルは欧州時間以降は堅調な推移となり、0.77台後半まで上昇となりましたが、その後は伸びを欠く状況となっています。依然として方向感の薄い状態が続いていることから、サポートとなっている0.76と6月3日にレジスタンスとなった0.782付近のどちらに抜けるかを見守りたいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日は欧州時間にドイツの消費者物価指数の確報値、ZEW景況指数、英国の消費者物価指数の発表が予定されています。ZEW景況指数はここにきてユーロが反発に転じてきていることが不安材料となり、伸び悩む可能性が考えられます。英国の消費者物価指数は前回突入したマイナス圏から抜け出すことができたかどうかに注目が集まり、伸びを欠くようであれば利上げ観測も遠のき、堅調地合いが続いたポンドの足を引っ張る可能性が高いです。

米国時間には住宅着工件数の発表が予定されています。堅調地合いを維持できればドルの下支え材料となるものの、明日にFOMCの発表を控えていることもあり、発表前後の一喜一憂相場となるかもしれません。

また、ギリシャの債務交渉も大詰めを迎えており、情報が交錯している状態が続いるおり、市場全体でリスクオフ地合いが強まっているため、逆にポジティブな材料が出てきたときには注意したいところです。

本日の予定

10:30 豪準備銀行(RBA)金融政策決定理事会議事録公表(6月2日開催分)
12:45 日5年国債入札
15:00 独5月消費者物価指数(確報値)
17:15 モスコビシ欧州委員講演
17:30 英5月消費者物価指数・小売物価指数・生産者物価指数
18:00 独6月ZEW景況指数 
18:00 ユーロ圏6月ZEW景況指数
20:00 メルシュECB理事講演
21:30 米5月住宅着工件数・建設許可件数
21:30 加4月国際証券取引高
翌0:00 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
翌2:00 米10年物インフレ連動債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト