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FOMC控え調整、様子見か

【著者】

昨日からの流れ

昨日は先週強まったドル買いの調整が進む展開となりました。再度、ドル買いに傾きそうな場面では米国時間に発表された新築住宅販売件数が市場予想を下回り、ドル売りを呼び戻す動きとなりました。ただし、ドル売りのきっかけとなった新築住宅販売件数は比較的、ブレの大きい経済指標であり、その他住宅関連の経済指標は好調をキープしていることもあり、発表直後の動き以降は落ち着いた動きとなっています。今週はFOMCや米国GDP、日銀の金融政策決定会合などの大きなイベントに加え、重要経済指標も散らばっているということもあり、昨日は調整主体、様子見モードとなりました。

主要通貨ペアの推移(2015/10/27)

USDJPY

ドル円はアジア時間から調整売りに押される状態が続き、米国時間に発表された冴えない新築住宅販売件数の結果を受けて下値を掘り下げる動きとなりましたが、その後は底堅い推移となり、121円台を回復する動きとなっています。昨日のNY時間は121.10がレジスタンスとして上値を抑えているため、本日はまず、この水準を突破できるかどうかに注目が集まります。
昨日のサポートとなったのは120.60付近で、割り込むと下落圧力が強まる可能性があるため注意が必要です。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは下げ止まる動きとなっています。1.106に迫るところで上値が詰まり、再度下落に転じそうな動きに冴えない新築住宅販売件数がブレーキをかける展開となりました。直近では節目の1.1がサポートとなり跳ね返し、上は1.107手前がレジスタンスとなり伸び悩む状態となっています。

基調は下向きであると考えられますが、短期的な売りが集中したこともあり、上値を追い出すと反発が勢いづく可能性も考えられるため、上下双方向への警戒が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は序盤に上値の重い動きとなり前日の安値を割り込み133円台序盤まで押し込まれる動きとなった後、新築住宅販売件数の発表にてユーロ買いが強まると反発に転じ134円に迫るところまで反発する動きとなっています。これまで幾度と下落を食い止めてきた133円台前半は、やはり簡単には抜けることができなそうな気配がしています。ただし、6月のピークの後、高値を更新できない動きが続いているため、133円台を割り込み、9月4日のサポートとなった132.23付近を割り込む動きとなると、今度こそ大きな下落につながる可能性もあるため注意が必要です。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは冴えない米国経済指標を受けたドル売りに押し上げられるように上昇するも、1.54に迫るところでは上値の重さが残る推移となりました。昨日のレジスタンスである1.538付近がちょうど先週終盤にサポートとなっていた水準に近いことを考えると、この水準を超えられずに再度下値を探りに行く可能性も十分に考えられます。本日は昨日のサポートである1.538を突破するか、直近のサポートとなっている1.53を守ることができるかどうかで、まずは方向感を探っていきたいところです。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルはアジア時間は底堅い推移となりましたが、その後は伸び悩む推移となっています。米国時間に発表された新築住宅販売件数に対する反応も限定的なものにとどまっています。昨日は0.727付近で伸び悩む推移が続いているため、本日はその水準を突破できるかどうか、下方向はサポートとなっている0.718付近を守れるかどうかで方向感を探っていきたいです。
日足チャートでは方向感の薄めな状況が続いており、上昇が勢いづくためには先週末のレジスタンスである0.73をしっかりと上抜けたいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日は欧州時間に英国のGDPの速報値、米国時間に米国耐久財受注、SPケースシラー住宅価格、消費者信頼感指数などの発表が予定されています。注目は米国時間の耐久財受注と消費者信頼感指数と考えられます。前回冴えない結果となった資本財受注に回復の兆しが見られるかどうか、自動車販売は引き続き好調をキープしているものの、中国景気減速懸念やドル高、エネルギー産業の設備投資減少の影響が引き続き意識されるような結果となると、ドルの上値を圧迫する材料になると考えられます。
消費者信頼感指数は先行するミシガン大消費者信頼感指数が改善を示しており、大崩れには至らないと考えられますが、調査対象の違うアンケート主体のものとなるため、サプライズにも一応警戒が必要です。

本日も明日以降の大きなイベントを控え、様子見や調整が進みやすい相場となり、経済指標に対する反応も大きなサプライズとならない限り、一喜一憂に終わり、流れを作り出すには至らないと考えられます。

本日の予定

中国、共産党18期中央委員会第5回総会(5中全会)
18:30 英79月期GDP(速報値)
21:30 米9月耐久財受注
22:00 米8月SP/ケースシラー住宅価格指数
22:45 米10月マークイット総合・サービス業PMI(速報値)
23:00 米10月消費者信頼感指数
23:00 米10月リッチモンド連銀製造業指数
翌0:05 レーンBOC副総裁講演
翌2:00 ホイヤー欧州投資銀行総裁講演
翌7:00 クーレECB理事講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト