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FOMCはそれほどタカ派的ではなかった

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外国為替マーケット情報|2014/04/10

米金利低下でドル売り強まる

昨日の海外時間には、公表された米FOMC議事録がこれまで考えられていたほどタカ派的でなかったことからドル売りが強まりました。

欧州時間、米長期金利と日経平均先物が上昇したことからやや円売りが強まって、ドル円は102.10円台まで、ユーロ円は140.90円台まで上昇する場面もありましたが、特段の材料もない中小動きとなりました。

NY時間にはいっても小動きが続きましたが、全般的にややドル売りが強まって、ドル円は101.70円台まで下落し、ユーロドルは1.3830付近まで上昇しました。しかし米長期金利が上昇したことからドルが買い戻される中、日経新聞が「日銀は次回展望レポートで、2016 年度も物価上昇率が2%程度を維持するとの見通しを示す方向」と報じたこともあって、ドル円は102.00円台まで、ユーロ円は141.00円台まで上昇し、ユーロドルは1.3800台まで下落しました。

NY時間午後、米FOMC議事録が公表され「(一部参加者)金利予測がFOMCの緩和を弱める動きを示
唆すると誤解される恐れがあるとの懸念を表明」「(数名の参加者)政策金利予測の中央値の上昇が、予測における変化を過剰に示したと指摘」などとされていたことや、イエレン議長の「相当な期間は6か月」という発言が議論に基ずいたものではなかったことなどがわかったことから、これまで考えられていたよりもFOMCがタカ派的ではなかったとして米長期金利が急低下し、ドル売りが強まって、ドル円は101.70円台まで下落し、ユーロドルは1.3850台まで上昇しました。その後、NYダウが引けにかけて上昇したことから円売りが強まって、ドル円は102.00円付近まで、ユーロ円は141.30円付近まで上昇しました。

東京時間にはいってからは、高く寄り付いた日経平均が反落していることと、米長期金利が低下していることから円買いが強まっています。

今日の海外時間には、BOE(英中銀)金融政策委員会が開催され、金融政策が発表されます。ほかには米・3月輸入物価指数、米・新規失業保険申請件数の発表が予定されています。

米金利の低下によって、ドルが全般的に売られています。ドル円はまだそれほど売られていませんが、このまま米金利の低下傾向が続けば、ドル円も3月安値、2月安値を窺う展開が予想されます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト