外国為替市場とは

【著者】

外国為替市場はどこにある?

株式市場が大きく動くと、東京証券取引所の様子がニュースで報道されます。

しかしながら、為替が大きく動いた日には、FX業者さんのディーリングルームが放送されていますよね。

「取引所はどこにあるの?」と思う人も多いでしょう。

実は、外国為替市場という場所は存在しないのです。

どこの国に行っても、外国為替取引所という場所はなく、

すべてネットや電話で取引が完結する市場になっているのです。

だから、金融機関が開いている平日は常に取引ができるというわけです。

世界各国で取引されているなかでも、取引量の多さから世界の3大市場と呼ばれている場所が、東京・ロンドン・ニューヨークです。

なかでも、ロンドン市場は世界最大の取引量を誇り、2013年現在約3兆ドル近くの取引量があります。

インターバンク市場と対顧客市場

為替の取引は銀行間で為替の取引がを行うインターバンク市場」が主となっています。

一方で、銀行が貿易会社やFX会社などの企業や、個人などと取引を行う市場を「対顧客市場」といいます。

インターバンクが実際に為替を取引していて、貿易会社などの企業は銀行の提示している値段で取引をするという仕組みになっています。

株式市場だと、証券取引所を介して他の誰かとの取引になるのですが、外国為替市場の場合は、銀行と企業の1体1で取引をすることになるのです。

ここが、株式市場と外国為替市場の大きな違いです。

イメージは下の図のようになります。

1対1の取引になりますので、為替レートはFX業者ごとに微妙に違ってくるのです。

株式取引ではありえませんよね。

為替市場を動かす人々

外国為替市場で実際に取引をしている人が、為替ディーラーと呼ばれる人々です。

為替ディーラーは異なる通貨の交換によって利益を得ること(為替差益)を目的としています。

いわゆる投資目的の取引をする人ですが、この取引が全体の90%を占めるというのですから驚きです。

ここの主役は、ヘッジファンドと呼ばれる巨大金融機関や、証券会社の為替ディーリング部門になります。

ちなみに、日本で一番為替の取引量が多い金融機関は、東京三菱UFJ銀行です。

銀行の為替ディーラーには、自分たちで為替の取引をして利益を上げるプロップディーラーと、輸出入業者などの企業の注文を受けるカスタマーディーラーがいます。

そして為替の変動で大きく利益が変動する輸出入企業の取引量が全体の10%ほどになります。

投資目的との大きな違いは、ドルを円に替えたらそこで終わり。

ユーロを円に交換したら、それっきりの一方通行ということです。

そもそも外貨を円に両替することが目的なので、売切り・買い切りの取引になるのです。

日本の個人投資家は「ミセスワタナベ」と呼ばれ、世界でも認知度が高くなっています。

時には個人投資家のポジションを狙って海外ファンドが動くという話もあるのですが、日本の個人投資家は良い取引環境にあるので、うまく取引していくことでしょう。