売買頻度が多すぎて、大きく取れない

【著者】

:現在5分足と1分足でのトレードをトレーニングとして行っています。主にトレンドライン、ローソク足の動き(酒田五法)、チャートフォーメーション、SMAなどを転換点の見極めに使っています。

その中で、特にローソク足で転換点を判断すると頻度が多すぎて、細かい損失が重なったり、スピードについていけないということを感じています。もう少しゆっくり見た方が良いかと思い、15分や30分足でもトレードしていたのですが、5分足に比べ山谷の回数が少なくなり、また5分足で転換してかなり時間が経過してから転換点のサインが出るため、結局損失を出したり、利幅が小さくなることが頻繁にありました。一方で、トレンドが発生した時は15分、30分足の方が大きく取ることができ、5分足では細かく売買しすぎて、結局それほどトレンドを取れない、という課題がありました。

矢口先生は「5分足の場合、大きい山谷でも12時間に1,2回程度はある(上げ下げで3,4回のトレード)」とのことでしたが、私の場合は2時間で10回近くトレードしていたので細かい山谷を捉えようとしすぎていたことが問題では? と感じています。

「5分足をメインとしながら、もう少し広い視点で値動きを捉え(1日に数回程度)、より大きい山谷を取る」という形であれば転換点のサインも15分・30分に比べて早く知ることができ、ある程度の山谷の回数が1日の中に発生するので収益機会も確保可能、さらに大きいトレンドも5分足で取ることができる、と考えていますが、いかがでしょうか?

私の考える最も効率的な売買とは、波動の山谷の転換点を見極めて、山越え確認で売り、谷越え確認で買うというものです。
そして「習うより慣れろ」、上達するには、実際に、山越え確認で売り、谷越え確認で買う、売買を繰り返すしかないと見ています。

その時、できるだけ多くの山谷に遭遇し、実際に売買することが、山谷の転換点を見極める精度を高めることにつながると見ています。そのためには、1分足や5分足を使う方が、山谷に遭遇する機会が多く、試行錯誤による「精度」を高める近道だと申しています。少額売買での今の失敗が、将来の大きな糧となるのです。また、1分足や5分足で安定した利益が出せるようになれば、相場で食べていくことができるようになります。

その時、早く入るのはいいのですが、早く出ると儲かりません。2時間で10回トレードして取ることができれば、最強ですが、私にはできません。
よりゆったりとしたトレードをするには、(もう、ご自分でも回答を見つけられているように思えますが、)次のように考えてみてはどうでしょう?

価格が常に上下動を繰り返すことを鑑みれば、山谷の波動を取りに行くことが、最も効率的な運用であることが分かります。

波動をどう見るかは、週足でも、5分足でも、移動平均線を1本だけ、入れてみて下さい。この時、週足なら2年間でも104足、日足なら1年で約250足、5分足なら12時間で144足ですから、200足移動平均線などを入れると、もはや波動は取れません。例えば13足を入れると、価格よりもなだらかな線でいながら、それなりに価格に沿った波動が見られると思います。
この波動の山越え確認で売り、谷越え確認で買うようにするのです。

波動の山から谷に向かう山越え確認、谷から山に向かう谷越え確認に役立つのが、より短期線とのクロスです。短期線の1足は終値ですから、直近のローソク足が13足移動平均線をクロスすることが、最速の確認になります。

それでも、それなりに機能すると思います。とはいえ、短期線が1足ではダマシも多いので、より確認の度合を高めるために、5足移動平均線を使います。つまり、終値と5足線の間のどこかが13足線とクロスし、それが「トレンドライン、ローソク足の動き(酒田五法)、チャートフォーメーション」などとの総合判断で、山越え確認、谷越え確認と判断できれば、売買に移すのです。

このように、波動を認識し、山越え確認、谷越え確認のためにクロスを「参考にする」と考えれば、自ずから売買の回数が減り、利益の幅が広がってくると思います。また、これは山越え確認、谷越え確認での売買ですから、山の上抜け、谷の下抜けでは損切りします。

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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。