FXコラム

Q&A:ファンダメンタルズ分析は、どの位重要?

【著者】

:ディーラー、トレーダー、ファンドマネージャーの違いがよく解りません。これら実際にFXや株式運用に携わっているプロ達(実際に売買注文する人達?)は、ファンダメンタルズ分析以上にチャート分析を中心に投資判断しているのでしょうか?

少なくともアナリストはチャートの話しはほとんどしないと思います。

先生は、「相場がすべて、値動きがすべて」と言われていますが、ファンダメンタル的な情報は、どのくらい重視されていましたか?


カジノでカードを配る人、ダイスやルーレット球を投げる人をディーラーと呼びます。金融市場では、金融機関に勤め、顧客にレートを提示し、収益に繋げるのがディーラーです。従って、アマチュアのディーラーという表現はありません。

トレーダーは、取引する人の総称です。

ファンドマネージャーは、資金を運用する人です。年金や生保のファンドマネージャーはその目的のために集めた資産を運用します。ミューチュアルファンド(投信)では、運用方針を提示して集めた資金の運用です。ヘッジファンドでは、短期的なキャピタルゲインを狙う資金の運用です。

ファンドにはしばしば、トレーダーやエクセキューターと呼ばれる、市場での売買担当者を置いています。ファンドマネージャーは運用方針を基にした売買支持をトレーダーに与えます。

アナリストとは、通貨や銘柄などの投資物件そのもの、つまりファンダメンタルズを分析する人たちです。チャートを参考にすることがあっても、チャートのみを判断基準にすることは決してありません。

チャートを見るのはトレーダーで、ヘッジファンドマネージャーも多くは実質トレーダーなので、その人たちはチャートを見ます。

短期トレードでは、相場環境や投資物件といったファンダメンタルズの変化は気にしなくてもいいので、材料に値動きがどう反応するかを注視します。チャートはその変化を目で見せてくれます。

いずれにせよ、ファンダメンタルズもテクニカルでみる過去の値動きも、未来の値動きを予測するための参考でしかありません。実際に、損益を左右するのは、今現在動いている右端の足が、どのように動くかを注視し、その動きに対処し続けることです。

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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。