ヘッジファンド

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ヘッジファンドとは?

FX取引をする際に良く「ストップロスを狙ったヘッジファンドの仕掛け的な買い(売り)が・・・」などとよく聞くケースがあると思います。

時にヘッジファンドは相場に大きな影響を与える事があり、結果的に個人投資家が損失を被ることもありますが、そもそもヘッジファンドとはどのような組織でどのような運用をしているのかを今回お話したいと思います。

ヘッジファンドと投資信託

ヘッジファンドも顧客がいて預けられたお金を運用する意味では投資信託と似た仕事ではありますが、違う点が複数あります。その点をまずまとめて見ました。
※あくまでも一般例です。ヘッジファンドや投資信託は以下の枠には当てはまらないものもあります。


こちらの図を見ると良く違いがわかると思います。この表の違いがヘッジファンドと投資信託が相場に与える影響の大きな違いになる重要な内容ですのでひとつひとつ説明していきますね。

投資対象

投資信託が主とする投資対象は現物株が主ですが、ヘッジファンドは金融デリバティブ商品全てが対象となります。株式・FX・債券・先物その他全てがヘッジファンドの投資対象となります。

投資目標

運用目標をどこに置くかと言う事ですが、投資信託が予め決められた日経平均やTOPIXなどのベンチマークを上回る事を目標にするのに対してヘッジファンドは絶対的な利益つまりリターンを目標とします。「儲かれば儲かるほど良い」考え方です。

投資手法

こちらはひとまとめに記載していますが、相場に影響する大きな違いになりますので、更に細分化してそれぞれで説明していきます。
・買い
投資信託は基本的には「現物株の買い」しか行いません。市場にとっては株価上昇の一因になるため、ポジティブな話ですね。
・売り
投資信託が「現物株の買い」のみと比べてヘッジファンドは「売り」も仕掛けます
ヘッジファンドの有名な売り浴びせの事件(?)として「1992年のポンド暴落」や「1997年のアジア通貨危機」などがあります。場合によっては国や地域に深刻な影響を与える事もあり結果的に通貨・株価・債券価格等々に大きな影響を与えます。
・レバレッジ
投資信託ではレバレッジをかける事はありませんが、ヘッジファンドは時と場合によりレバレッジをかけて大きな利益を狙うことがあります。

投資スタイル

投資信託は比較的長期(半年以上~)で複数銘柄に分散して資金投入するのに対してヘッジファンドは短期(1日~数ヶ月)で売買することが多く、また取引銘柄を厳選して行います。資金集中をすることでボラティリティに影響を与えて買い(売り)後で価格が動いた後の反動でも利益をあげようとするからです。

報酬

多くのヘッジファンドは上げた利益の数十%と言ったような成功報酬のケースを取っているのに対して投資信託の多くは管理手数料などの固定費を報酬のメインとするケースが多数を占めます。

このようにヘッジファンドと投資信託は一見似ているのですが、投資スタイルや考え方などは大きく異なります。その違いが市場に影響を与えるインパクトとして投資家に影響を及ぼすのです。

ヘッジファンドの特徴を知る(45日ルール)

ヘッジファンドは様々な手法を用いて利益を上げます。その相対者とならないためにもヘッジファンドの特徴を知ることが大事です。
投資ルールを状況により最適化しているヘッジファンドですが、定例で変化が少ないルールとして「45日ルール」と言うものがあります。
運用を任せている投資家が契約を解約する場合、四半期ごとに解約するケースが多いのですが、その申し出は45日前にヘッジファンド側に連絡する必要があり、その結果、四半期締めの45日前の解約にあわせてポジションを決済するため、その近辺で理由の無い下げや上げが起こりやすい、と言った話です。
正直、文章で説明すると難しいので図で表示してみました。


■クライアント(投資家)が解約を申請


■クライアントに返金するためにポジションを決済


上記がヘッジファンドの解約時期で相場にも影響する例になります。
これはあくまでも例でそうならない場合もありますが、「四半期の45日前の前後は要注意」ぐらいに覚えておいて損はないと思います。

多額の資金で更にレバレッジを掛けて売買をしているヘッジファンドは投資家の皆様が投資を行なっている限り、必ず影響を受ける存在ですので、よくその特徴・特性を理解しておくことが重要です。