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地政学的リスク高まり円買い強まる 7/18

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外国為替マーケット情報|2014/07/18

ドル円、ユーロドルとも重要なサポートに差し掛かる

昨日の海外時間には、ウクライナ情勢の緊迫化とイスラエルがガザ地区への地上侵攻を開始したことなどからリスク回避の動きで円が買われました。

欧州時間序盤、ユーロ圏・6月消費者物価指数が発表されましたが、予想通りの結果だったことから影響はほどんどありませんでした。その後「ロシア機がウクライナ上空でウクライナの戦闘機を撃墜」と報じられたことからややユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3520台まで、ユーロ円は137.10円台まで下落しました。

NY時間にはいって、発表された米住宅関連指標は弱い結果でしたが、新規失業保険申請件数が予想よりも良い結果だったこともあって影響は限定的でした。その後発表された米・7月フィラデルフィア連銀景況指数が予想よりも良い結果だったことからややドル買いが優勢となって、ドル円は101.50円台まで上昇し、ユーロドルは1.3510台まで下落しました。

その後「マレーシア航空旅客機がウクライナ東部上空でミサイルにより撃墜された」と報じられると、米長期金利が低下する中円買いが強まって、ドル円は101.20円台まで、ユーロ円は136.90円付近まで下落しました。

NY時間午後にはいっても円がじり高に推移し、NY時間終盤にイスラエル首相府が「イスラエルはガザ地区への地上侵攻を開始した」と発表したことから円は一段高となって、ドル円は101.00円台まで、ユーロ円は136.60円台まで下落幅を拡大しました。

東京時間にはいってからは、日経平均が下げ幅をやや縮小していることもあって、円がやや売り戻されています。

今日の海外時間にはユーロ圏・5月経常収支、米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数、米・6月景気先行指数の発表が予定されています。

昨日は急激な地政学的リスクの高まりで各国株価が下落し米長期金利が低下する中円買いが強まりました。今晩もウクライナーロシア情勢とイスラエル情勢への懸念が強まれば、米長期金利の低下が続き、ドル円は2月の安値からのサポート・ライン(100.85付近)や2月安値100.75を試す展開となると予想できます。
一方ユーロドルは、2012年7月からのサポート・ラインで下落が止まっていますが、ドル円同様に地政学的リスクが高まれば同サポートを割り込んでくると予想できます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト