独株・米株スプレッド

【著者】

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データ:ジェネシス社 eMini S&P500、COTレポート

この3年間ほど、COTレポートの実需筋(コマーシャルズ)は米株相場の転換を示す指数としては使い勝手が悪い。日本国内のアナリストの多くはCOTレポートの中でも大口投資家(ファンド筋)の動きに注目している。古典的な彼らの運用スタイルがトレンド追従型のため、上昇相場の時、順次、買いポジションを膨らませていく。それに反して、コマーシャルズはヘッジを目的としているため、トレンドとは正反対の動きをする。

ところが、トレンドの転換は、コマーシャルズのヘッジポジションの増加によって引き起こされることが多く、コマーシャルズの動向には注意が必要。ところが、この数年、コマーシャルズの動向が転換を示すことは希になっている。

ドイツ株式指数先物スプレッド

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データ:ジェネシス社 独株・米株先スプレッド

欧州危機後、大手ファンド筋は米株中心の運用から、欧州市場と米市場の差、スプレッドにシフトしているようだ。上記のチャート上の縦線はコマーシャルズがeMini S&P500の買いヘッジ率を極端に引き上げた時のスプレッドの動き。独株売り・米株買いのトレンドを維持しながら、先物市場でスプレッドよる現物株ポートフォリオのヘッジを行っている。

2013年、2012年の安値を下に切った今年の7月末からドル高・円安に為替相場は動き出した。米株相場だけではなく、独株相場にも目を向けないといけないようだ。

みんなの米国株
成田博之 | SEAHAWK PTE LTD 最高経営責任者

成田 博之

ノースカロライナ大学ウィルミントン校卒業 シンガポールの銀行で約10年間、金融商品のディーリングをした後、日経 225先物・為替を中心に自己資本を運用するプライベート・トレーダーとしてオーストラリアに移住 ヘッジファンドの運用にも携わり、帰国後はFX業者でディーリング部長やコンサルティング業務に従事。 ウエストビレッジインベストメントに企画・開発部門担当として参加。SEAHAWK PTE LTD 最高経営責任者