Q&A:外出時のポジションはどうする?

【著者】

:今日は午前から初めてのトレードをリアルマネー少額で始めました。業者の取引画面の操作などで分からない事が次々出てきて、調べながらですが、少しずつ分かって来ました。

実際やってみると、授業で学び、頭に入れたはずのことが実際になかなかできなかったりすることを実感しました。「まずは(5本と13本の)ゴールデンクロス、デッドクロスから」「前の足との高値安値の比較」「前回高値安値のサポート、レジスタンス」などの意識が冷静に見られていないなと感じました。

夕方になってドル円5分足を見たら、午前10時30分頃の谷底からのゴールデンクロスから午後3時~4時のダブルトップからのデッドクロスを確認しました。きれいに移動平均線が機能していました。

これを見て思ったことの質問なのですが、例えば矢口先生が5分足で午前10時30分からの谷超確認でロングエントリーしたとして、そこから午後3時~4時位までデッドクロスは出ません。その間5時間くらいありますが、矢口先生はその間、他の仕事をしたり、外出したり、チャート画面を見ない時間があるのでしょうか?

今日朝からのチャートの値動きを夕方に検証の意味で見た結果、思った素朴な疑問なのですが、私だったら、保有していて決済していないポジションを持ったまま、外出など怖くてできないと思いました。矢口先生や経験者のベテランの方々と、今日初めて実践した初心者の私とでは考え方やメンタル等も違うとは思いますが・・・宜しくお願い致します。

実際にやってみると、知識として仕入れたはずのことが、実際にはなかなかできないことが分かる。それだけでも、実際に行う意味があります。水泳などのスポーツや、自動車の運転なども同じですね。私も「ジャック・ニクラウス」のゴルフのビデオを観れば上手くなると聞いて、しばらく観たことがありますが、とうとう上達しませんでした。始めた頃にレッスン・コーチに習い、身体で覚えていれば、少しは違うものになっていたと思います。

外出時や、他の仕事中のポジションですが、例えば私は、今現在もポジションを保有していますが、チャートは右端だけ見られるようにして、他の仕事、資料の作成やコメントなどを書いています。

外に出るような、値動きが見られないような環境に入る時には、ポジションを閉じることが原則です。評価損が出ている時に席を離れるのは厳禁、評価益が出ている時ならば、少しでも利益を確定しておいて、再度、挑戦すればいいからです。

そう言う私自身、ポジションが小さいと、そのまま外出したり、夜なら眠ったりと、現役時代も、今も、悪い癖が抜けません。今のポジションの小ささはともかく、プロ時代でも、野村での外債ディーラー時代の巨額ポジションの緊張感には及ばず、いつも小さいと感じていました。これはメンタルが強いというより、慣れ、悪ずれしているためで、「良い子は、決して真似をしないように!」です。

それでも私の場合には、長年の知識や経験、ノウハウがあるので、「それなり」には勝てますが、それ以上でも、それ以下でもありません。

これを避けるには、適正なポジションを持つことです。私の場合ならば、ピリピリするほどにポジションを増やせば、目を離すことができなくなります。現在でも、現在の資金力に合った適正ポジションならば、ピリピリします。

もっとも、そうすると他の仕事が手に付かなくなるので、どうしても「損をしてもいい」ポジションになります。という訳で、私もまだ修業中です。

繰り返します。外に出るような、値動きが見られないような環境に入る時には、ポジションを閉じることが原則です。

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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。