FXコラム

Q&A:ゴールデンクロス、デッドクロスについて

【著者】

:短期トレードについて、ランチタイム前にポジションを軽くしておくと聞いた記憶があります。矢口先生が運用なさっていた際、主に使用していたのは何分足でしたか? 翌日、翌週への持ち越しなどはほとんどなかったのでしょうか?

また、ゴールデンクロス、デッドクロスが主な転換点を見極めるシグナルだったのでしょうか?

リアルタイムチャートが出現したのは90年代後半以降だと思います。従って、プロのディーラー時代のほとんどは値動きだけか、手書きのチャートをベースにした過去の高値安値を手掛かりとした値動きだけを頼りにトレードしました。

為替のディーラーはデイトレードから始めます。ベテランになるとポジション・テイカーと呼ばれ、スウィング的に何日もポジションを保有します。もっとも、日中のポジションの方が大きく、寝る前にはポジションを軽くするのが一般的です。私も為替のポジション・テイカー時代はそうしていました。

外債のディーラーであった時は、証券会社の商品勘定を預かっての取引ですので、何億ドルものポジションを抱えたままでも眠ります。とはいえ、会社の各拠点の仲間がこれは「Aのポジション」、これは「矢口のポジション」と、見てくれていますので、何かがあれば知らせてくれます。実質、誰かが24時間起きてポジションを見ていることになります。動きの取れない状態で、ポジションを抱えていることは、基本的にはありません。

私は短期波動の山越え確認で売り、谷越え確認で買う、売買が最も効率的で、リスク管理が容易だとしています。私自身は、チャートは見ますが、テクニカル指標は入れていません。テクニカル指標はいわば「補助輪」で、転換点の見極めのバランスが取れるようになるまでは有効なのです。

移動平均線は、多少の問題こそあれ、十分に合格点が与えられる補助輪です。また、誰でもが簡単に使え、誤解も少ないのです。私自身はローソク足を総合的に見ていますが、それが(短期が3か5、長期が13か21の)ゴールデンクロス、デッドクロスが示す谷越え確認、山越え確認の判断に近いので、取り敢えずのデフォルト指標(5と13)としての使用を、皆様にお勧めしています。

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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。