FXコラム

ゴールデンウィーク(GW)は円高なのか

【著者】

日本のゴールデンウィーク(GW)は、円高になりやすいといわれています。
これは海外のディーラーが、日本の企業が休みの間に円高に攻めてくる、としばしばといわれています。

そして、ドルを売り損ねた輸出企業がGW明けの5月6日から売ってくるため、余計に円高になりやすいようです。

しかし、これは本当でしょうか。

昨年は1月に株が下落するとその年の株価は上がらないといわれていたにもかかわらず、大きく上昇しました。
また、「Sell in May(5月売り)」がくると大いに騒がれていましたが、たいした下落は起こらずに通過しました。

こういう噂のたぐいのようなことは、言葉に踊らされることなく過去の事実をまず確認したいものです。

というわけで、2009年以降の過去8年間のGW期間中(4月29日~5月5日)と、GW明けである5月6日のドル円の値動きを追ってみました。

下の表をご覧ください。

始値 終値 高値 安値 変動幅 円安/円高
2009 96.43 98.8 99.58 96.37 3.21 円安
2010 94 93.79 94.98 93.54 1.44 円高
2011 81.52 80.06 81.68 79.56 2.12 円高
2012 80.3 79.84 80.6 79.63 0.97 円高
2013 97.94 99.04 99.26 97 2.26 円安
2014 102.46 102.14 103 101.86 1.14 円高
2015 118.83 119.83 120.49 118.49 2.00 円安
2016 118.83 107.12 111.86 105.54 6.32 円高

円安3年、円高5年とそこそこ円高に振れていることが分かります。

続いて、GW終了の最初の営業日である5月6日の値動きです。

最大値動き 円安/円高
2009 ▼1円14銭 円高
2010 ▼6円03銭 円高
2011 △92銭 円安
2012 △36銭 円安
2013 △39銭 円安
2014 ▼67銭 円高
2015 ▼76銭 円高
2016(5/9) △1円48銭 円安

こちらはまずまず円高に動いています。

特に2010年はギリシャショックの影響もあり、たった1日で6円も下落するなどリーマンショックの余波が落ち着いて以来最大の下落幅となっています。

特に、円高に動く場合はほとんど円安方向に動くことなく円高へと動いており、その日は1日下げ続けるような値動きとなっています。

2016年は某大手メディアの観測記事により金融緩和期待が高まっており、現状維持の回答にマーケットは強烈なショック安となりました。

日銀の金融政策が影響している点は否めないようですね。

これらをみると、戦略としてはGW明けは東京の株式市場が始まると同時に成行で売り出入り、円高に進む限りドル円を売り持ちでいても良いのかもしれません。

児山将|みんなの外為スタッフ

児山将

みんなの外為で記事を書いています。 大学生の時からFXを初めて6年以上。FXの楽しさを伝える為に、みんなの外為を盛り上げていきます。初心者の方でも分かり易く学べるように、難しい専門用語やマーケットの説明、FX業界について記事にしていきます。 みんためのTwitterでもつぶやき中!