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ギリシャ、ユーロ離脱目前!?

【著者】

ユーロが再び売り込まれています。

先週、ギリシャはIMFへの償還を無事終えたものの、ドイツに戦時中の賠償金を請求するなどなりふり構わない行動をとっています。このことから、マーケットはギリシャのユーロ離脱(Grexit)を織り込みに向かっている模様です。

チャートを見ると、ユーロドルは丁寧に戻り売りを行っていれば、きちんと値幅を取ることのできるかたちを描いています。

4.13ユーロドル日足

1.05-1.1050のレンジで3週間推移し、徐々に下値を切り上げていましたが、FOMCの高値を越えることができずに反落。
再び1.05を割り込みに向かっています。

この背景には主に、
・4/14に短期債(14億ユーロ)の満期となる。
・ギリシャの銀行からの預金流出が止まらない
・英国メディアにギリシャの5月ユーロ離脱は確実という記事が出た

という3つの事柄があります。

短期債の借り換え

明日14日にギリシャの短期債が満期になります
。この債権の50%がギリシャ以外の海外の投資家が保有しています。通常、満期になれば借り換えを行うことが多いのですが、ギリシャがユーロから出るかどうかという瀬戸際のなか、債券を借り換えしない可能性が非常に高いということは明白です。そうなった場合、ギリシャ政府からその分の資金が無くなりますので、一段と危機に陥ってしまいます。
翌日の15日には、ECB理事会とドラギ総裁の記者会見があることから、何かしらの支援が行われる可能性もありますが、不安材料には変わりありません。

止まらない預金流出

今に始まったことではありませんが、混乱を極めているギリシャで国民も銀行にお金を収めておこうなどと考えません。そういったことから、取り付け騒ぎこそ起きていないものの、預金流出がかなりのペースで進んでいます。

現在のギリシャの銀行の預金残高は、約1348億ユーロ(17兆3,892億円)ほど。
先週118億ユーロが出金されたようなので、このペースでいけば6月にはギリシャの銀行に資金がなくなってしまう計算になります。
実際にはもっと早く取り付け騒ぎが起きるでしょうから、タイムリミットは5月ということになります。
これを踏まえて、次の話題にいきましょう。

5月にギリシャはユーロを離脱!?

さて、この話題ですが金曜日のイギリスのタイムズ紙の記事がキッカケとなります。

「EU draws up secret plans to kick Greece out of eurozone
EUは、ギリシャをユーロ圏から引きずり出す計画を秘密裏に作成」

ドイツ政府とつながりの深いフィンランド財務省の作成したメモがキッカケとなった記事のようですが、こんなタイトルがゴシップ紙でもないメディアに出るようになったということで、ますます現実味を帯びてきました。

いつかはデフォルトする、ユーロを出ていくのではないかと多くの人が考えていたことが現実になるかもしれません。

現在のギリシャのが負う借金は日本円にして約38兆円。ギリシャのGDPは約30兆円ですし、原油安とユーロ安の恩恵は受けているものの、貿易収支はマイナスの状態で先行きは一向に明るくありません。

今後、1ヶ月で自体は大きく動く可能性が高いでしょう。

具体的な戦略としては、欧州市場の開始時間から大きく売り込まれることが非常に多いことから、日本時間に戻り売りを仕掛けておくとのが有効です。

4.13ユーロドル1H

ターゲットは、1.04、1.03にバリアオプションがあるという噂ですので、まずはあと150-250ポイント下。
そして、そこで止まることが無ければいよいよパリティ(1.00)となります。

前回の安値である1.0462近辺を抜けてくると、一気に売りが加速する場合があります。
欧州時間に下げ始めた場合であれば、19時頃からある程度の戻りも期待できますが、NY時間の後場から下げ始めるとNYクローズまで下げ続ける可能性がありますので、ご参考までにどうぞ。

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」