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週明け取引開始時間が“デッドライン”! ギリシャ債務問題チキンレースのゆくえやいかに?

【著者】

“五里霧中”状態のギリシャ債務問題

今に始まった話ではないものの、まさに五里霧中状態のギリシャ債務問題
古今東西、お金を貸す方よりも借りる方が傲慢であるのはよく見受けられる伝統的力学関係ですが、チプラス・ギリシャ首相の立ち居振る舞いを見聞きして苦虫を噛み潰したような表情をするショイブレ独財相の表情がすべてを物語っていると言っても過言ではありません。

そのギリシャ債務問題についての協議(ユーロ圏緊急首脳会合)が今週初めに開かれたものの、予想通り結論は先送り。再度開催されたユーロ圏財務相会合(ユーログループ)でも再度物別れに終わり、30日の対ギリシャ支援期限までまさに“チキンレース”が繰り広げられている格好。

ギリシャにとっては、まさに条件闘争をしている状況ですが、残り日数を考えると29日の金融市場の取引開始時間までが最終折衝のデッドライン
仮に週明け月曜日までに最終合意に至らなかった場合は、EUならびにECBが資本規制の導入に踏み切らざるを得なくなり、マーケットに少なからず影響を与えることは必至。

ただ、その結論は借り手にとっても貸し手にとっても、また周囲にとってもいわば“三方悪し”となることもあり、非論理的な感情論にでもならない限り、大人の対応としてFRBの“ビハインド・ザ・カーブ”(=後ズレ、後手に回る)よろしく、結論先延ばしに行きつくのが関の山ではないでしょうか。

それを物語るのが、ユーロ/ドルのチャート。
タイムフレーム別に見てみると、例えば長い時間軸である月足・一目均衡表では以前にも当欄でお伝えした通り、“Dead Cat Bounce”(=一時的な反発相場)であり、およそ強気転換に変化するようなテクニカルシグナルは全くもって見当たらず。

次に、週足・一目均衡表では遅行線および先行スパンから判断しても、上値は限定的と見るのが妥当。三角保ち合い形成段階と捉え、転換線割れが当面のトリガーとなりそう。

最後に日足・ボリンジャーバンドを見てみると、当面は21日標準偏差をベースに±2σ(≒1.1000~1.1500ドル)内での推移が予想され、このチャート形状から喫緊のファンダメンタルズ材料を“試算”する限り、やはり直近の協議事項は「結論先延ばし」に落ち着くのが妥当と考えますが、どうなのでしょうか?

ユーロドル

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津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。