浜田内閣参与ショック!!

【著者】

昨晩、ドル円は高値から1円以上の急落となりました。

欧州時間は、ユーロドルの下落に伴うドル買いが進行し120.83円まで上昇!121円に到達するのではないかと期待感があっただけに、下落のスピードも急激なものとなりました。

浜田内閣参与_ドル円

その原因は、内閣官房参与の浜田宏一・米エール大名誉教授の発言である。

同氏は、4月13日夜のBSフジの「プライムニュース」で、購買力平価からすると「120円はかなり円安。105円ぐらいが妥当」との発言をしました。

この時点で、ドル円は120.50円付近で推移しており、やや売られた程度でした。

その後、ブルームバーグがこの発言を英訳するとドル円は暴落。
あっという間に120円を割り込み、119.67円まで下落しました。

その後、120.42円まで戻しましたが、買いは続かずにNYクローズは120.15円近辺。東京市場では売りに押されている展開となっています。

海外勢のマーケットへのインパクトがいかに大きいかが分かる出来事となりました。

浜田内閣参与の発言まとめ

アベノミクスに関する討論で同氏は、円安について
「トヨタなど輸出企業はもうかっている。円高時代にもうけていた輸入企業は損を出している」と当たり前ですが、そのメリットとデメリットを挙げました。

そして、日銀の量的金融緩和については「うまく働いている」と述べました。
リーマン・ショック後の円高を、当時の白川総裁率いる日銀は放置していたが、アベノミクスの上昇により、行き過ぎた円高を是正する役割を果たしたことがその大きな理由です。

さらに、米、英、中国などの金融緩和策を指し、
「為替誘導は日本以外みんなやっていた。日本は何もしなかったので痛手を受けた」と指摘。
個人的には、日銀は2011年に為替介入を3度も行いましたが、あまりにも遅すぎた介入だったと感じています。(隠密介入を含めるとさらに回数は増えます)

そして、原油安の影響で達成できる見込みが低い2%の物価目標については、
「こだわる必要はない。無理に2%に持っていく必要はない」とコメント。これが、海外勢には今後の追加緩和への期待感を削ぐこととなったのではないかと思います。
海外勢からは4月30日の日銀金融政策で追加緩和への期待感が高いこともあり、この発言のインパクトはかなり大きいものであったと考えられます。

しかし、変動しやすいエネルギーの影響を除くためコアCPI(生鮮食品とエネルギーを除く消費者物価指数)を目標にすべきだとの持論を展開。その目安として、1%程度と挙げました。

株高の割に景気上昇の実感が乏しいというアベノミクス批判が大手メディアの世論調査などで出ていることについては、「株価が高くなると、消費も増えていく。雇用の指標は良くなっている。安倍政権下で雇用は100万人増えた」とその実績を説明。

そして、アベノミクスの実体経済への波及については、「資金は既に回り始めている。時間はかかるので、待っていて欲しい」とした上で、「消費増税より大幅な法人減税を」と提言。
「弱者を本当に救っているのはアベノミクス」だと付け加えました。

そして、「ドル円が125、130円になるだろうと思っている人は、ある程度本当かなと注意して見なくてはいけないんだろう」と、早くも金融緩和の出口戦略策を覗かせるようなコメントをしました。

最後に、重要なコメントを下記にまとめておきます。

「円安は徐々に限界に近付いている」
「1ドルが125円や130円になると想定している参加者は注意が必要」
「適正価格から10-20%かい離することは常にある」
「購買力平価からすると120円はかなり円安、105円近辺が適切」
「(物価目標2%について)無理に2%に持っていく必要はない。」

参考:浜田内閣参与:購買力平価からすると120円はかなり円安(Bloomberg)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NMQYJF6TTDS001.html

児山将|みんなの外為スタッフ

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