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走れ!ポンド

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外国為替マーケット情報|2014/06/20

昨日は前日からのドル売り色の強いスタートとなりましたが、欧州時間には徐々に弱まり米国時間には巻き戻される動きとなりました。
米国時間に発表となりました新規失業保険申請件数は市場予想よりも若干強い31.2万件と安定した数字をキープし、労働市場の回復基調が継続していることを印象づける結果となりました。またその後に発表されたフィラデルフィア連銀製造業景況指数も市場予想に反し改善となったことなどから、米国債利回りは反発に転じドルにとっては好材料が続きました。
また、英国小売売上高は強弱入り乱れたものの底堅さを見せたポンドの強さが目立ってきています。テクニカルでは、対ドルで重要なポイントである1.7を突破し2009年の8月の高値である1.7042を上抜けていることから大波動の可能性もでてきています。

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【主要通貨ペアの動き】

ドル円は序盤は前日のドル安の流れを引き継ぎ上値の思い推移となったものの欧州時間に下げ止まり、米国時間に底堅さを見せたことから結局大きな動きにはならず、狭いレンジ内での推移を続けています。
日足チャート上でも保ち合いのほぼ中央での推移で方向感を見いだすことはできない状況となっています。

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不沈空母ユーロはショートポジションを絞り出しながら底堅い推移を続けアジア時間午後には1.36を上抜けストップを絡めながら1.364台まで上値を伸ばすものの、米国時間には失速となりました。日足チャートでは長めの上ヒゲを残してNYクローズを迎えています。NY時間のサポートとなったのは1.36近辺であったことから、本日もまず最初にこのラインがサポートとして意識されると思われます。割り込んだ場合はその前のサポートであり、以前にも強いサポートとして意識された1.3585近辺が注目されます。

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ユーロ円は続伸となったものの139.00を突破は未遂に終わっています。底堅さはみせているものの伸びきれていないといったところでしょうか。昨日は長めの上ヒゲを残していることから本日下げ始めると、再度下値を探る流れとなる可能性も十分に考えられます。サポートとなっている137.70を割り込むと大崩れの可能性が強まります。

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ポンドドルは1.7を日足チャートの終値でしっかりと上抜け2009年8月の高値である1.7042を上抜けての推移と更なる上昇の可能性が広がっています。月足チャートなどの長いチャートで見るとここで踏ん張ることが出来れば大波動になる可能性が出てきています。

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豪ドルは底堅さを見せたものの伸びきれず、現状では方向感が見いだせない状況となっています。下値を探る動きとなり、6月18日の安値である0.932を下回るとダブルトップのネックライン割れとなり下値を下落圧力が加速する可能性があり、逆に4月の高値である0.9461を上抜けると上昇圧力が加速する可能性も考えらるといった状況です。

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【本日の注目材料】

本日は大きなイベントがない週末ということで動意は限定的になることが予想されます。またポジション調整なども入りやすい地合となりますので注意が必要です。

【本日の予定】

EU財務相会合
15:36 黒田日銀総裁コメント機会
17:00 ユーロ圏4月経常収支
17:15 メルシュECB理事コメント機会
17:30 英5月財政収支 
19:30 レストイ・スペイン中銀副総裁講演
21:30 加4月小売売上高 
21:30 加5月消費者物価指数
23:00 ユーロ圏6月消費者信頼感(速報値)

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト