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FRBのタカ派発言はノイズ?ドル/円の戻り売りスタンス継続!?

【著者】

当欄でもお伝えをしておりましたアトランタ連銀による『GDPナウ』。通常、米国第1四半期のGDPが発表されるのは4月下旬であり(今年は4/28)、タイムラグが生じます。それに比べ、6つのデータ(ISM製造業・小売売上高・貿易収支・住宅着工など)を基にいち早くその変化を示してくれるのが『GDPナウ』であり、市場関係者からも注目を浴びています。

さてその『GDPナウ』ですが、昨年第1四半期と肩を並べる0.1%まで低下。昨年に関しては悪天候、さらには西海岸の港湾ストによる影響から落ち込みましたが、今年はISMが好・不況の分かれ目とされる50を超えてきたものの、小売・耐久財受注・個人消費支出が足を引っ張っています。
FOMCメンバーから昨日もタカ派的な発言が伝わっていましたが、この状況を見るにつけ、米国独り勝ち→追加利上げというシナリオはまだまだ先のことになりそうです。

なお、今晩の小売売上高の発表後には新たな数値が示される予定ですので、さらに米国の成長率予想が低下するのか否か、注目されます。

ドル/円は徐々に上値が切り下がってきている印象。108円台ミドルから上が重い印象。21日ボリンジャーバンドを確認すると、現値は依然-1シグマの外で推移、加えて、26日標準偏差ボラティリティも上昇しており、ボリンジャーバンドの-1シグマ(執筆時段階109.33円)の内側に潜り、且つ標準偏差ボラティリティの形状がピークアウトするまでは戻り売りのスタンス堅持と考えています。

これまでドル高を容認してきた米国がドル高是正に向けた動きを強めている(2月の上海G20で参加各国がドル安を容認した、いわゆる『上海合意』があったと言われています。)、この辺りもドルの上値を重くしている要因と言えそうです。

<資料>GDP NOWの推移GDPNOW出所:アトランタ連銀

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!