今月後半は各国中銀動向がポイント

【著者】

6月24日のBrexit問題も英国の政治空白期間が避けられ(本日にもメイ首相が誕生)、さらには、先週末の本邦参院選挙で与党の圧勝→アベノミクスへの期待感が浮上したことで、世界的な株高(震源地の英FTSEは上昇トレンドを形成-これは通貨安による不景気の株高によるもの。
米国もダウ・S&P500が史上最高値を更新)、円買いのポジションの巻き戻しが急速に進んでいます。

ここからの市場の注目は各国中銀動向に向けられそうです。先陣を切るのが明日の英MPC。市場コンセンサスは政策金利引き下げとの見方が優勢。仮に利下げとなれば、ポンド売りが再開する一方で、株式市場は一段高になるものと思われます。と言うのも、Brexit以降の動きをみていると、通貨安→株高、通貨高→株安の構図が見られていたからです。世界的に株高が進んでいたにも関わらず、少し前の日経平均だけは上値の重い展開が続いていました。その時、円買いが進んでいたことはご承知の通りです。

そして、米国。上段で触れたとおり、米国株は軒並み史上最高値を更新しています。これまで英国のBrexit問題を受け米国の利上げは年内1度実施されるかどうかと見られておりました。ただ、株式市場が一段高となった場合、再度、年内の利上げ前倒し、あるいは、1度ではなく、年内2度の利上げが行われるのでは?との見方が浮上してくることが予想され、その際には、株式市場にとってアンフェーバーの動きになることが想定されます。CME fedwatchを確認すると、週初に比べ、各回での利上げ確率が上昇しています。

さらには、日銀の動向。安倍政権の大規模経済対策と併せて、日銀が追加緩和に踏み切るのでは?との見方が市場には広がりつつあります。ただ、このところの日銀は梯子を外すことも多々あり、その結果、株安・円買いが進んだことは記憶の新しいところです。過度な期待は禁物ということです。

ここからは中銀動向が相場を動かすポイントとなりそうです。

<資料>ドル/円(日足)売りトレンドは終息→レンジ相場へ移行
ドル円

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

常に個人投資家の皆さんとともに! 比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!