トルコ売り止まらず

【著者】

先週の当欄でお伝えしておりましたトルコリラの売りが収まりません。先週後半、何らかの通貨安政策が打ち出されるのでは?との期待もあり、やや持ち直しの動きが見られましたが、結局、何も出ないどころか、エルドアン大統領の発言によりトルコリラ売りが加速、継続中となっています。
遂に、昨晩、トルコリラ/円も最後の節目である25円を割り込むこととなりました。幸いなことに(?)今のところ、個人投資家の投げは持ち込まれていないようですが、その投げが持ち込まれた時は・・・。

ドル円は節目を突破

その一方で、ドル円は10年債利回りが2011年7月以来の3.095%を示現したことで、節目の200日移動平均線を突破しています。また、先ほど発表された本邦第1四半期GDPが市場予想を下回ったこともあり、超金融緩和長期化(or追加緩和)の思惑から円売りをサポートすることになりそうです。
米10年債は節目の3%を明確に上抜け、これまでの2.75~3.00%レンジが今後は3.00~3.25%にシフトするのか見極めるうえで重要な時間帯に入ってきたと思われます。仮にそのレンジが上方修正された場合、ドル円相場はもう一段の上昇が期待されるわけですが、その時株価は・・・。
そうなった場合、リスクオフフローが相場を支配する可能性には気をつけたいところです。それと、昨日はあまり材料視されませんでしたが、北朝鮮を巡る不透明感の高まりがリスクオフのスイッチを入れる可能性が出てきていることにも注意したいところです。

<資料>ドル/トルコリラ(日足)の推移

出所:Bloomberg 下段:21日ボリンジャーバンド±1σ

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比嘉 洋|マネースクエア シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!