トルコは嵐の前の静けさか?!

【著者】

ご存知の通り、今週トルコ市場は休場。そのため、流動性が低下し、ボラティリティが高まることを懸念していましたが、それは杞憂に終わりそうです。

今週については、米中貿易問題の行方に市場の目が向けられたこと、さらには、中間選挙を控え、トランプ大統領スキャンダルが浮上したことで、トルコに対する市場の関心が薄れていることが背景にあります。

では、これでトルコショックは終わったと考えて良いのでしょうか?そうは思っておりません。今回のスキャンダルでトランプ大統領の支持率は低下、それでなくても、中間選挙を前に行われている予備選でもトランプ陣営の苦戦が伝えられています。

となると、トランプ大統領としては、ここから巻き返しに向かわざるを得ません。その材料にトルコが再度使われる可能性があるのではと考えているのです。

今回トルコに軟禁されている米牧師はキリスト教福音派。

これまでトランプ大統領が支持を得にくかった層であり、仮に今後解放(一筋縄ではいかないでしょうが)となれば、一気にトランプ陣営はこれまで獲得できなかった層を取り込めることとなり、支持率アップにもつながります。

それ故、今週の対中国問題の後、トルコに対し一層厳しい姿勢を示す(新たな関税賦課)可能性があるのでは?と考えている次第です。

恐らく、エルドアン大統領も何の見返りもなく、「はいそうですか」と解放に踏み切るわけもなく、再度、市場のスポットライトが米国VSトルコに向けられることになれば、トルコリラ売りが再開されることになるのではないでしょうか。

日足のチャートでは確かにトルコリラ円の売りトレンドが収束しているように見えますが、依然として21日ボリンジャーバンドの−1σ近辺でうろうろ。週足のチャートでは依然として売りトレンドが継続しているだけに、まだ油断は出来ない時間帯であると思われます。

このシナリオも杞憂に終われば良いのですが・・・。トルコ市場再開の海外投資家の週初(27日)の出方も気になります。


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比嘉 洋|マネースクエア シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!