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金の急落でも中国リスク再燃はなし!?

【著者】

FXマーケット情報|2014/05/28

投資資金の行く先はどこだ!?

昨晩、為替市場は横ばい状態でしたが、商品市場に異変が起こりました。
金価格が円ベースで4,239円から4,160台へ急落し、本日も値を下げ続けています。
(NY金価格は1,290ドル台から1,260ドル台へ)
チャートを見てもらうとお分かりの通り、変動率2%以上ですから、ドル円でいうところの2円以上の急落が起きたわけです。

みんなのコモディティ 金チャート
           <>みんなのコモディティ:金チャート 5/20~5/29

先物市場で4億5000万ドルもの売りが出たということのなのですが、どこが売ったということは不明です。噂では中国の政府系ファンドのようですが、もしこれが真実であれば、ここで一つの矛盾が起きることとなります。
中国は銅や、ゴム、金を担保に理財商品へ投資し運用している企業が多くあります。
春先の銅やゴムの急落で中国株は大きく値を下げ、関連通貨である豪ドルも下落し、いよいよ中国バブルの崩壊かと緊張が高まりました。
金価格が急落すれば、理財商品の価値が下がり企業や国民がが苦しくなり、デフォルト懸念が高まるわけですが、政府系のファンドがマーケットを崩すような巨大な売りを行うようには思えません。
そして、昨年から金価格の暴落の後にはインド、中国の膨大な金買いがありましたから、今回は何かしら別の理由ができ売り手に回ったということになります。
中国の外貨準備が今や4兆ドルにも上るといわれる外貨準備ですが、この半分は米国債で運用されているようです。
今までNYダウが上昇するにもかかわらず、10年債利回りが低下していた裏には、中国がせっせと買いに回っていた。
そして、仮に中国当局が弾ける寸前に見える住宅バブルが起こらないと予想、もしくはこの膨大な外貨準備でバブル崩壊を食い止められるとみて、中国当局というマンモスプレイヤーがいなくなった米国債市場は利回りが上昇し、ドルが上昇。
逆相関にある金価格は下落する可能性があるために、金を手放したということも考えられなくはありません。
これまでの商品の急落の翌日には中国株は売られていましたが、本日はしっかりと上昇しています。
また、ECBの緩和政策への思惑からユーロ売りドル買いの流れとなり、ドイツDAXは史上最高値を本日も更新しています。
資金の流れが大きく変化しているようですので、今夜も注目は金価格とDAX,NYダウを睨みながらの展開となりそうです。
金のチャートポイントですが、テクニカル的には前回安値近辺の1,210ドル台がターゲットですが、現在の金の生産コストはだいたい1,230ドルのようですので、まずはそのあたりを試してくる動きが想定できます。

さて、NYダウも5月14日につけた16,690ドルが目前となっています。
史上最高値更新し、リスクオンとなった後の米国10年債利回りを追いながら、欧州時間も安値を更新しているユーロドルが2月3日の1.3476を目指して続落へ向かうのか。
「Sell in May」はどうやら日本株市場を横切っていっただけでのようですから、暴落期待は隅へ置き、資金の大きな流れをみていきましょう。

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川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」