Q&A:トレードの改善方法は?

【著者】

現在5分足で、FXを1日4回(9:00-11:00、13:00-15:00、16:00-18:00、21:30-23:30)に分けてトレードしています。7月の段階で獲得pipsは+20-25pips/日でしたが、8月に入ってからはマイナス20-30pips/日という状況です。

原因としては、7月は5-13本のゴールデンクロス・デッドクロスにほぼ素直に従う形でシンプルでしたが、

1)8月はロスカットルールの変更(移動平均線GC・DCで細かく反応してましたが、大きく見ると言うやり方へ)、

2)トレンドラインを併用、仕掛けをとにかく早くすることでエッジがないところで仕掛けたり、仕掛けを攻めて早くすることによりダマシにあう頻度が増える、

3)利益確定を引っ張ろうとして結局マイナスになるケースが増えた、

4)SMAのパラメータを5-15本や5-17本に変更した、

5)7月は15分足を使っていた時もあったのですが、8月は5分足しか使っていないということも大きな原因と感じています。15分足では見えない細かい動きに惑わされて焦って仕掛けたり、決済したりするケースが非常に多くなりました。(いろいろ試行錯誤することによって、複雑になってしまい、売買の判断が難しくなってしまっていると感じますので、シンプルにしていく必要を感じております。)

また、ただ単にトレードを繰り返すだけでは全く上手くならないと思い、1トレードごとに記録をつけてどうしたらよかったのか、1日の終わりにベストトレード(結果論から見て理想的と思われる仕掛けと決済)を作って、それと自分の1日全てのトレードを見比べて、この時はこうしたらよかったんじゃないか? と試行錯誤しています。しかし、その方法で良いのかどうか、本当に改善されているかどうか、結果が伴っていないため常に不安があります。

とにかくやり続けること、試行錯誤しながら改善し続けることがトレードが上手くなるための絶対条件だと思いますが、改善していくためには上記のようなやり方で良いでしょうか? 矢口先生はどのように改善されてきましたでしょうか?

1)ロスカットルールは、谷越えで買ったならば、谷となった安値更新、山越えで売ったならば、山となった高値更新で行います。それまでは我慢しますが、「大きく見る」ということはありません。損切りがついた場合に、損失が大きくなり過ぎるような場合には、トレードを見送ることもあります。それも1つの戦術です。その判断はできる限り即決するように心掛けます。見送ると決めたなら、しばらくは他のことでも考えていた方がいいのです。

2)早入りでも、エッジがあるかの確認は必要です。待てば必ずよくなるというものではないので、最短ローソク足2本だけでも、早くエッジを見つられるように心掛けて下さい。このことは移動平均線の5-13本を参考にしながらも、(見極めの根拠さえあれば)それよりも早く入るよう心掛けることを意味します。

3)「利益確定を引っ張ろうとして結局マイナスになる」ことは、私も繰り返して来ました。そこで、「簡単には利食うな、確実に利食え」という言葉を考え出し、自分の戒めとしています。相場で最も難しい部分です。

4)パラメータをいろいろ試すのは問題ありません。機能しない、自分には合っていないと分かるだけでも収穫です。

5)価格の上げ下げは、チャートがなくても起きています。我々はチャート・システムを使って、その上げ下げが5分足で見ればどうなるか、15分足ではどうなるかを見ているに過ぎません。シンプルにするという意味では、長い足で見る方が、おおまかな動きが見られるので、惑わされることが少ないのです。

チャートに13本の線を1本だけ入れて、波動を分かりやすくし、その波動をどう取っていくかを考えてみて下さい。短い足で取れたなら最強ですが、つまらない仕掛けでも振らされますので、最も難しいです。私自身は5分足以上でしか安定しては取れません。

根拠のある方法を試行錯誤で続けること、それが上達への唯一の道です。これはスポーツでも、他の技術職でも同じですよね。

【みんかぶマガジン】矢口氏のコラム
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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。