中国株再下落で不安高まる

【著者】

昨日は中国株式が再び大きな下落となったことから相場全体がリスク回避状態となり、ユーロの買い戻し、円買いが進む展開となりました。米国時間に発表された耐久財受注は良好な結果となりましたが、反応は限定的なものにとどまり、株式市場、米国債利回りは軟調な動きが続いています。また、原油価格をはじめとする資源価格は軟調な推移となり資源国通貨、新興国通貨も軟調な推移となっています。

米国株式市場

主要通貨ペアの推移

ドル円はアジア時間から上値の重い推移が続きNY時間序盤には123.00割れを試しに行く動きとなりましたが、なんとか守りきり下げ渋る動きに転じています。本日も引き続き123.00を守れるかどうかに注目したいところです。レジスタンスは昨日から上値を抑えている123.30が意識され、上抜けたところではストップ買いも多少溜まっていることが想定されるため、勢い付くかもしれません。

usd jpy

ユーロドルはアジア時間午後から堅調な推移が続き、一時1.11台に乗せる動きとなりました。その後は1.10台に押し戻されたのち、1.11がレジスタンスとなり伸び悩む推移となっています。本日は昨日のNY時間序盤のサポートとなった1.105と昨日のNY時間のレジスタンスとなった1.113のどちらに抜けるかで方向感を探っていきたいところです。

eur usd

ユーロ円はNY時間に底堅さを見せるものの137上抜けたところでは上値が重く136円台まで押し戻される動きとなっています。本日は昨日のサポートとなった136.20付近とレジスタンスとなった137.10付近のどちらに抜けるかで方向感を探っていきたいところです。大きな流れでは6月と7月の高値を結んだトレンドラインを上抜けてきたため上昇への期待が高まりつつあり、7月13日の高値である137.70を突破できるかどうかに注目が集まります。

eur jpy

ポンドドルは上値の重い推移となっていましたが、米国時間に入ると底堅い動きとなり、1.56に迫る動きとなっています。本日はこの1.56を上抜けることができるか、昨日のNY時間からのサポートとなっている1.555を守ることができるかどうかで方向感を探っていきたいところです。また、欧州時間には英国のGDPの発表が予定されており、発表前後は大きく上下に振れる可能性があるため、警戒が必要です。

gbp usd

豪ドルは上値の重い推移が続いています。先週末からのサポートとなっている0.726付近はなんとか守っている状態となっていますが、本日はこの水準を維持できるかどうかに注目したいところです。昨日は0.7325付近で上値を抑えられ、売りが強まったことを考えると本日もこの水準が上値の目処と考えられ、上抜けたところには多少のストップ買いが溜まっていることが想定されるため、接近した際は注意が必要です。

aud usd

本日の注目材料

本日は欧州時間に英国のGDP速報値の発表が予定されています。比較的堅調な経済指標が続いていただけに期待が高まっており、強い結果となるとBOEの利上げ観測が高まり、ポンドの支援材料となります。米国時間は消費者信頼感指数等のの発表が予定されています。消費者信頼感指数は先行するミシガン大消費者信頼感指数の速報値は伸び悩む結果となっているため少し不安が残ります。本日は経済指標よりも、昨日から再度、下落が強まった上海株をはじめとする株式市場の動向に注目が集まり、株式市場で引き続き軟調な地合いが続くようであればユーロの買い戻しや円買いが強まる展開になる可能性が高まります。

本日の予定

12:45 日2年国債入札(2兆5000億億円)
17:30 英46月期GDP(速報値)
22:00 米5月SP/ケースシラー住宅価格指数
22:45 米7月マークイット総合PMI・サービス業PMI(速報値)
23:00 米7月消費者信頼感指数
23:00 米7月リッチモンド連銀製造業指数
翌2:00 米2年債入札(260億ドル)

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト