ジャクソン・ホールでのイエレンFRB議長講演_8/15

【著者】

22日金曜日日本時間23時から

6月後半くらいから「8月の後半の週末にジャクソン・ホールで開催されるカンザスシティ連銀主催のシンポジウムにおけるイエレンFRB議長の講演までレンジ相場を抜けないのでは」といろいろなところで話していました。

半分は動かない相場に対する皮肉の意味もあったのですが、その後103円台に乗せるなどしてレンジ相場抜けを期待させる場面はあったものの、やはり相場に皮肉を言っても通じなかったようで、実際にジャクソン・ホールまであと一週間というところまで来てしまいました。

今年のシンポジウムは、「労働市場のダイナミズムの再評価」という総合テーマで開催されます。注目のイエレンFRB議長の講演は、22日金曜日、日本時間23時から「労働市場」というテーマで行われる予定です。この講演後には質疑応答はないとのことです。

イエレンFRB議長の学者としての専門は「労働経済学」です。その中でも「有効賃金理論」に関する研究で知られていますが、その理論は簡単に説明すると、賃金を引き上げることによって、労働者の意欲などが向上することで生産性が上昇し、会社の利益が増す、という理論です。

ところが現在アメリカの労働市場は失業率こそ急激に改善していますが、それがFOMCが言うところの「労働市場におけるたるみ」が大きいことから賃金上昇に繋がっていない、という状況です。

前回のFOMC議事録でも「幅広い労働市場関連の指標は、活用されていない労働資源が著しく残っていることを示している」とされたように、FOMC特にイエレン議長は現在の労働市場には強い懸念を持っています。

来週の講演もテーマから考えれば、労働市場に対する懸念や、ダイナミズムの欠如、といったどちらかと言えばネガティブな内容が多くなる可能性があります。もしそういった内容が多ければ、米長期金利の一段の低下とドル安を後押しする可能性が高いと考えられます。

高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト