イエレン議長の講演に注目(2015/9/24)

昨日からの流れ

昨日はアジア時間に発表された中国の製造業PMIが市場予想を下回る結果となったことでリスク回避色の強い相場展開となりました。また、ドラギ総裁の欧州議会での証言にて追加緩和の是非を判断するには時期尚早とのコメントが昨今強まっていたECBの追加緩和観測を後退させ、ユーロ買い戻しが強まる動きとなりました。

市場全体は中国の景気減速懸念、FRBの利上げ開始時期の不透明な状態が続いているため、神経質な状態が続いています。

USDJPY

ドル円は方向感が薄く、120円を割り込んだところでは底堅い動きとなるものの、上値も重く伸び悩む状態が続いています。日足チャートでは保ち合い状態となっており、上下どちらかにしっかりと抜け出す動きとなると、凝縮された波動が動き出す可能性が高いと考えられます。そのため、少し様子を見たいところです。

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EURUSD

ユーロドルは下値を探る動きが続いていましたが、昨日のドラギ総裁の証言を受けて下げ止まる動きとなりました。本日は9月14日のサポートとなっていた1.1214付近をしっかりと突破できるかどうかに、まずは注目したいところです。逆に下値を探る動きとなった場合には、9月3日のサポートとなっている1.1087を割り込む動きとった場合にも1.1割れを目指した下落が加速する可能性があるため注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円もドラギ総裁の証言を受けて下げ止まり134円台中盤での推移となっています。昨日から134.70付近で上値が詰まっているため、本日はこの水準を突破できるかどうかに注目が集まります。

下方向は9月序盤に一度は破られたものの5月からサポートとして活躍していた133.1020付近が昨日もサポートとなっていたため、今後、下値を探り、この水準を割り込む動きとなった場合にはストップ売りで下落が加速する可能性があるため、注意したい水準です。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは9月中盤のサポートであった1.533付近をしっかりと割り込下落が強まる動きとなり、6月からのサポートである1.5165付近に迫る動きとなっています。この水準を割り込むと1.5割れも視野に入れた下落となる可能性もあるため注意が必要です。本日は昨日のサポートである1.522付近を守れるかどうかにまずは注目したいところです。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルトレンドライン上抜けはダマシに終わり、上値の重い推移となりました。昨日は0.7を割り込んだところでは押し戻す動きとなっているため、まずは昨日のサポートとなった0.6988付近をしっかりと守れるかどうか、レジスタンスとなった0.7065付近を上抜けることができるかどうかで方向感を探っていきたいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日は祝日明けの東京市場、欧州時間はドイツのIFO景況指数、米国時間に米国耐久財受注新築住宅販売件数、イエレン議長の講演など小粒揃いのラインナップとなっています。注目が集まるのがイエレン議長の講演で、年内利上げの手がかりを得ることができるかどうかとなります。

FOMC後、年内の利上げを疑う声も増えていることもあり、議長の年内利上げに積極的な姿勢が示されるようなことがあると、ドル買いに勢いがつく可能性が考えられる反面で、株式市場がネガティブな反応となる可能性もあるため、一筋縄ではいかず、神経質な動きが続くことが予想されます。また、米国耐久財受注は先行するISM製造業景況指数が冴えない結果となっていたため、ネガティブサプライズにも注意が必要です。

本日の予定

シンガポール市場休場

07:45 NZ8月貿易収支
15:00 独10月GfK消費者信頼感
15:45 仏9月企業景況感
17:00 独9月Ifo景況感指数
21:30 米8月耐久財受注
21:30 米8月シカゴ連銀全米活動指数
21:30 米新規失業保険申請件数
23:00 米8月新築住宅販売件数
翌1:45 プラートECB理事講演
翌2:00 米7年債入札(290億ドル)
翌6:00 イエレンFRB議長講演

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト