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ウクライナ住民投票の影響

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外国為替マーケット情報|2014/05/12

緊張の高まりは円高要因

欧州ではウクライナ東部の2つの州で住民投票が行われ、報道によれば圧倒的多数でロシアへの帰属を前提とした独立が支持された、とされています。

投票の法的な根拠や、実施に当たっての不正疑惑など、結果と合わせウクライナ暫定政府、EU、米にとっては受け入れられない状況となっていますので、今後どういった対応が取られるのか、新な懸案となりました。

プーチン露大統領にとっては、投票の延期を呼び掛けたにも関わらず、全会一致で投票の実施が決定されたという経緯がありますが、その経緯や今回の結果に関してどういう発言をするのかにも注目が集まります。

先日もご紹介しましたが、ウクライナの問題は欧州内の地政学的な問題なのですが、今の状況では米露の対立が前面に出てきているため、ウクライナの緊張=ユーロ安、という関係ではなくなっています。

もちろんドイツなどに対するロシアからの天然ガスの供給に不安が出ればユーロ売りにつながるでしょうが、緊張の高まりはユーロ売りであるとともにドル売りにもつながり、結果的に円高になる、と考えられます。

先週末は、NYダウが引け値ベースで史上最高値を更新する動きとなっていて、ウクライナ懸念は無視された形となっています。市場が懸念を高めざるを得ないような状況となると、反動が強く出る可能性もあるので注意が必要です。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト