原油相場は重要な局面に

【著者】

サポート・ライン

原油相場の下落に歯止めがかかりません。

すでに昨年6月につけた高値107ドルから見れば約56%の下落、年初の高値からでも8%以上の下落となっています。

原油相場は1980年代から90年代まで1バレル=20ドルを中心とした値動きが続いていました。2000年代にはいると20ドルが底になって2003年のイラク戦争を契機に上昇が始まり、中国などの需要増や投機資金の流入で2008年には140ドル台まで暴騰しました。しかし皆さんご存知のサブプライムローン危機、そしてリーマンショックによる景気後退と投機資金の縮小で一気に30ドル台まで大暴落しました。その後は世界的な景気回復や需要増で再び110ドル台まで上昇し2011年以降は80ドル台から100ドル台の推移となっていました。

ところが昨年7月に100ドルを割り込むと、リーマンショックのようなはっきりしたきっかけはなかったものの下落に歯止めが掛からなくなって、特に80ドルを割り込んでからは下げ足を速め、今年にはいってついに50ドルをも割り込んでいます。

月足チャートを見ると1998年12月の安値10.35ドルと2001年11月の安値16.70ドルを結んだサポート・ラインがあります。このサポート・ラインは後年リーマン・ショック後の下落時に、2008年12月から2009年2月にかけて相場を支えました。そのラインが現在45.37ドルにあって、もう目の前です。

非常に重要なサポート・ラインですので、少なくとも一旦は下げ止まる可能性が高いのではないかと考えられますが、逆にここを割り込むようなら08年の安値32.40ドルを試す展開が予想されます。

<本記事ご協力>

チーフストラテジスト 高野やすのり様
■メッセージ等はこちら
>>高野やすのり様プロフィールページ

高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト