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ユーロ売り強まる

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外国為替マーケット情報|2014/07/17

昨日は欧州時間に発表された英国の雇用統計では失業率は市場予想通り低下、失業保険申請件数は減少がみられたものの、平均賃金の伸びが市場予想 を下回る結果となったことから発表後はポンド売りが進む場面がみられました。
米国時間に発表された生産者物価指数は市場予想通り、鉱工業生産は市場予想を下回り、設備稼働率も伸び悩む結果、NAHB住宅市場指数は市場予想を上回る伸びと強弱入り乱れる内容となり相場への影響は限定的なものとなりました。深夜に発表されたベージュブックでも相場が反応するような材料を見いだすことは出来ず相場への影響はみられませんでした。
大きな材料こそなかったものの目立ったのはユーロの弱さで各主要通貨に対して値を下げ、ユーロドルは1.352付近まで下落する展開となっています。
米国株式市場は強い推移が続きNYダウは市場最高値を更新となったものの米国債利回りは重い推移が続きドル円は方向感の薄い推移が続いています。

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ドル円は方向感のない動きが続きましたが本日のアジア時間には米国債利回りの低下もあり現在101.50に迫る動きとなっています。日足チャートでは引き続き保ち合い状態が継続しており方向感の無い状態が続いています。決定的な材料がないこともあり、まだしばらくこう着状態が続きそうな気配が残ります。

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ユーロドルは続落となり、1.352付近まで下値を切り下げる動きとなり、追加緩和導入後の安値である1.35に迫る動きとなっています。1.35には引き続き強い防線があることが予想されますが、下抜けると大きな下落につながる可能性もあるので近づいた際には注意が必要です。

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ユーロ円は下方向への圧力が強まり、サポートとなっていた137.70付近、7月10日の安値である137.50を割り込んでの推移となっていることから本日も下方向への圧力は引き続き強くなると予想されます。節目の137.00、2月4日の安値である136.23付近を下回ると大きな下落圧力が加わる可能性も浮上してくることから下方向への動きには今後注意が必要です。

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ポンドドルは雇用統計にて賃金の伸びが弱かったことから下値を探る動きとなったものの底堅さは維持となり終わってみればあまり動きはなく、狭いレンジ内での推移が続いています。再び上を狙い1.72を上抜ける動きとなると更なる上昇余地が強まると考えられるものの、下値を探る動きとなり7月15日の安値である1.706付近を下回る動きとなるとこれまで溜まった買いポジションの調整が更に進む可能性が高まります。

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豪ドルはアジア時間に発表された中国のGDPで一瞬上値を探る動きとなったものの豪債利回りの低下から豪ドル売りが強まり、6月中旬、7月3日にサポートとなった0.933付近まで値を下げる動きとなりました。その後は0.933がしっかりとサポートとなり下値を食い止める動きとなりました。本日はこの0.933を引き続き守れるかどうかに注目したいところです。割り込むと0.92付近を視野に入れた下落圧力が加速すると考えられるため注意が必要です。

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【本日の注目材料】

本日は米国時間に新規失業保険申請件数、住宅着工件数、フィラデルフィア連銀景況指数等の経済指標の発表が予定されています。安定推移が続く新規失業保険申請件数が引き続き低水準での推移が続くと労働市場の改善が意識されドルの下支え材料になると思われます。また、住宅着工件数は2ヶ月連続で100万件を超える水準を回復していることからこのペースを維持できると住宅市場の伸び悩みへの懸念も少し後退となると考えられます。フィラデルフィア連銀景況指数は先行するNY連銀景況指数が市場予想を上回る好結果であったことから期待が膨らみます。
これらの経済指標に良好な結果が続くとドルの上値も軽くなり勢いがつく可能性も十分に考えられると思われます。

【本日の予定】

08:50 日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
10:30 豪4-6月期NAB企業信頼感指数
10:55 エディRBA総裁補佐講演
16:45 カンリフBOE副総裁講演
18:00 ユーロ圏6月消費者物価指数(確報値)
18:00 ユーロ圏5月建設支出
20:15 モルガン・スタンレー4-6月期決算発表
21:30 米新規失業保険申請件数
21:30 米6月住宅着工件数・建設許可件数
21:30 加5月国際証券取引高
23:00 米7月フィラデルフィア連銀製造業指数
翌2:35 ブラード米セントルイス連銀総裁(投票権なし)講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
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佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト