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ユーロ圏周辺国国債利回り低下でユーロ売り強まる

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外国為替マーケット情報|2014/06/10

下値を探る展開

昨日の海外時間には、イタリア、スペインなどの長期金利が低下したことからユーロ売りが強まりました。

欧州時間序盤、米長期金利が低下したことからややドル売りが強まって、ドル円は102.30台まで下落し、ユーロドルは1.3660台まで上昇しました。しかし週末にクーレECB理事が「非常に長い期間、数年にわたってユーロ圏の金融情勢が米国、英国と異なることは明らかだ」「われわれは極めて長期間、金利をゼロ近くに維持する。米英は利上げ局面に入るだろう」などと述べたこともあってイタリア、スペインなどユーロ圏周辺国の国債利回りが低下したことからユーロ売りが優勢となりました。欧州株が冴えない動きとなったこともあって、ユーロ売りが続き、ユーロドルは1.3600付近まで、ユーロ円は139.20円台まで下落しました。なおイタリア10年国債は過去最低を更新し、スペイン10年国債も過去最低を更新するとともに、米国10年国債利回りを下回りました。

NY時間にはいって、米長期金利が反発したことからややドル買いが強まって、ドル円は102.60円付近まで上昇し、ユーロドルは1.3580台まで下落幅を拡大しました。

NY時間午後にはいると、特段の材料もなかったことから小動きが続きました。

東京時間にはいってからは、日経平均が軟調な展開となっていることからやや円買いが強まっています。

今日の海外時間には、スイス・5月失業率、英・4月鉱工業生産の発表とリッカネン・フィンランド中銀総裁、メルシュ・ECB専務理事、スティーブンス・豪中銀総裁の講演が予定されています。

先週のECB理事会で複数の追加緩和策が決定されましたが、発表後は米雇用統計発表前ということもあってユーロの買戻しが優勢となっていました。しかし今週にはいって、追加緩和の効果でユーロ圏周辺国の金利低下が鮮明になってきたことでユーロが売られ始めました。当面はユーロは対ドル、対円とも下値を探る展開が続くと予想しています。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト