Q&A:投資家に役立つ情報

【著者】

FXコラム|2014/08/25

Q:矢口さんの情報収集の方法や、見られているニュースサイトなどが投資家として気になっています。

それなりに収益を上げている投資家に、相場で何に気を付けねばならないかを尋ねると、プロ、アマを問わず、値動きや情報に振り回されないこと、と答えるかと思う。

そのためには、値動きの仕組みを知り、情報の正しい読み取り方を学ぶ必要がある。値動きの仕組みは、私のタペストリー・プライスアクション理論に詳しいので、私の書いているものを読み続けていれくれれば、追々、自分のものにできるかと思う。ここではご質問にお答えして、情報の読み取り方と、私が日ごろ見ているサイトをお伝えする。

最近、朝日新聞の「誤報」が問題となっているが、情報や、歴史の教科書の鵜呑みは危険だ。また、世の中では、ありとあらゆることが起きているので、あえてその情報を取り上げたことや、扱い方には常に何らかの意図があると考えるべきだ。そのためには、歴史を一面からだけ取り上げた教科書的なものだけでなく、ノンフィクションや小説など、数多くの見方や意見に触れて、自分なりの「判断基準」を育てる必要がある。

例えば、太平洋戦争中に起きたことで、現場の兵士の証言などと言うものにも、注意が必要だ。私は身内を含め、多くの人の戦争中の話を聞き、書物を読んだが、押し並べて現場の兵士の視野は極めて狭い。端的に言えば、自分の身の周りに起きたことしか知らない。これは大企業に勤めている人が、どれだけ自社が行っていることを把握しているかを考えれば納得できるかと思う。特に自社にとって都合の悪いようなことは、ほとんどが噂話の域をでないはずだ。我々は同じマンションの違う階で起きていることすら知らないのだ。もしかすると、自分の家庭内の「秘密」さえ知らない可能性がある。

また、南京大虐殺があったかどうかについても、原爆投下で犠牲となった人の数、東京大空襲という絨毯爆撃で犠牲となった人数、過去の多くの自然災害で犠牲になった人数を考えれば、教科書に載っているような日本刀や銃撃だけでの、当時の人口の何割にも及ぶ何十万人などという大虐殺は「噂話」と考える方が自然だ。もっとも、数が少ないから罪が軽いなどということはない。戦争では何でも起こりうるので、身内に犠牲者の出た人たちが、加害者を憎む気持ちには限りがない。怒髪は天を衝くのだ。

お互いの不信感を取り除くには、直接に合って立場や状況、気持ちを伝え合うのが効果的だ。その意味で、安倍首相の外遊の多さは、取り巻きが伝える「情報」だけに頼るのではなく、直接に交渉相手を知るという意味で、私は高く評価している。しかし、それだけで外交が上手くいくわけでもないことは、日本の国際政治を見ていても明らかだろう。

同様に、ファンドマネージャーやアナリストのなかには、経営者に会わずして、株式投資を行うなと言うような人がいるが、それだけで投資が上手くいくわけでもない。特に学校で理論を学んだだけのアナリストに、実業で百戦錬磨の経営者の本音が見抜けると期待するのは、望み過ぎだ。一方で、データを読みこなす力があれば、経営者が何を言おうと、その企業の問題点や目指している方向が概ね見えてくるものだ。そんな場合に経営者に会うのは、自分の見方を再確認するためだけということになる。いずれにせよ、企業に思い入れを持ち、損失でも受け入れるくらいの長期投資でなければ、経営者に会う必要はない。

情報の正しい読み取り方を学ぶことに、王道があるとすれば、常に自分の頭で考えるということだ。私の情報を真に受けていては駄目かと思う。

例えば、過去5年間、米メディアでの米株に関する情報の8割ほどは弱気の見方だったと思うが、私が弱気の情報をお伝えする場合には、「弱気で買えていないから、まだ上がる」的な、強気の情報としてお伝えしてきたはずだ。つまり、私の情報を真に受けている人々は、米株は上がるべくして上げてきたと感じていると思う。高値を更新し続けてきて、さすがに弱気の情報は減っているが、それでも半分くらいはまだ弱気かと思う。私は読者の方々を混乱させたくないので、私の見方に従って、強気の見方の情報ばかりをご紹介しているのだ。私自身は、情報に「付加価値」をつけてお伝えしているつもりだが、読者の方々自身の、情報の正しい読み取り方を学ぶことには貢献していないかもしれない。

前置きが長くなった。本題の私が見ているサイトをお伝えする。最初は日本語のものから。

1)まずはご紹介したい記事から、このワイアードJPは毎日かかさず見ている。
参照記事:世界初、人工ラグーンの潮力発電は15万世帯をまかなう
http://wired.jp/2014/08/23/swansea-tidal-lagoon/

2)日経BPもかかさず見ている。
参照記事:ウェザーニューズ 天気予報だけじゃないビジネスの裏側
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140805/269683/?P=1
参照記事:ウェザーニューズ サポーター参加型で天気をつかむ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140805/269692/?n_cid=nbpnbo_mlt

3)日本経済新聞
http://www.nikkei.com/

4)ブルームバーグ:日本文、英文
http://www.bloomberg.co.jp/news/index.html
http://www.bloomberg.com/

5)ロイター:日本文、英文
http://jp.reuters.com/
http://www.reuters.com/

6)ウォールストリート・ジャーナル:日本文、英文
http://jp.wsj.com/home-page
http://online.wsj.com/home-page

7)以下、英文のみ。MarketWatch
http://money.cnn.com/

9)CNBC
http://www.cnbc.com/id/100746255?region=world

10)New York Times
http://www.nytimes.com/

11)Yahoo!finance
http://finance.yahoo.com/

12)Google News
https://news.google.com/

13)Business Week
http://www.businessweek.com/

14)Economist
http://www.economist.com/

15)Fortune
http://fortune.com/

16)Forbes
http://www.forbes.com/

17)BBC
http://www.bbc.com/news/

このうち、12番目までは毎日かかさず見ている。

また、それらの情報の中から、毎朝1つだけトピックを選んで、日々の海外市場のニュースを通じて、英語と相場を学ぶというメルマガを発行している。

金融機関の方々の読者も多く、また、本職の翻訳家の方々からの応援メッセージも数多く受け取っているので、励みになっている。是非、ご愛読頂きたい。

電子メールマガジン:「毎日、数行!マーケット情報で学ぶ経済英語」
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【執筆者著書紹介】http://aratayaguchi.web.fc2.com/

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矢口 新

独自テクニカルで『相場のタイミングを捉える』 矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。