マーケット

ドル買い戻し強まる

【著者】

昨日からの流れ

昨日はベルギーの空港や地下鉄で爆発が起きたとの報道にてリスク回避色が強まり、欧州通貨売り、円買いが強まる展開となりましたが、NY時間に入ると徐々に落ち着きを取り戻す動きとなりました。NY時間にはエバンス・シカゴ連銀総裁のタカ派的なコメントなどを受けてドル買いが強まり、ドル円は112円台にしっかりと乗せる動きとなりました。

主要通貨ペアの推移(2016/3/23)

USDJPY

ドル円は底堅い推移が続き112円台を回復する動きとなりましたが、112円台中盤では上値が詰まる動きとなっています。日足チャートを見ると依然として111.00115.00を中心としたレンジ内での推移となっており、やや下方向に傾きかけている状態となっています。このまま底堅い動きとなる可能性も十分考えられますが、下方向の動きにも引き続き警戒したいところです。

ドル円

EURUSD

ユーロドルはベルギーのテロの報道を受けて下値を探る動きとなりましたが、落ち着きを取り戻し、1.12台を回復する動きとなっています。日足チャートを見ると下落に一服感が出てきそうな足となっており、本日はしっかりと1.12台を守れるかどうかに注目したいところです。この付近で踏ん張ることができれば1.15台へトライへの期待が膨らみます。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は欧州時間序盤にテロの報道を受けて急落する動きとなりましたが、その後は底堅い推移となり、発表前の水準まで戻す動きとなりました。日足チャートを見ると長い下ヒゲを残すような足となっており、下には攻めにくそうな形となっています。ただし、今月中旬からの方向感の薄い状態には変わりはなく、しばらくは様子を見たいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルはテロの報道後、上値の重い推移となり、1.42割れを試す動きとなっています。本日はまず、この1.42を守れるかどうかに注目したいところです。1.42を割り込み、今月序盤からの安値を結んだ短期のトレンドラインに接近する状態となっており、割り込むと下落がさらに勢い付きそうな状態となっていることにも注意が必要です。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは比較的堅調な推移が続き、再び0.76台に乗せる動きとなっています。3月18日の高値である0.768付近をしっかりと抜けると0.8も視野に入れた上昇基調が強まる可能性が高まる反面で、その水準を突破することができずに失速となると、雲行きが怪しくなり、短期的に貯まった買いが、その後放出されていくというシナリオも浮上するため、注意したいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日は欧州時間にワイトマン独連銀総裁の講演が予定されています。ECBの緩和について否定的なコメントが出てくるようであればユーロの下支え材料となりそうです。

米国時間には新築住宅販売件数、週間の原油在庫の発表に加え、ブラード・セントルイス連銀総裁のコメント機会が予定されています。
新築住宅販売件数は寒波からの反動や労働市場の改善が下支え材料となり、底堅い結果となれば、昨今のFOMCメンバーのタカ派と取れるコメントと併せてドル買い材料となりそうです。
原油在庫は原油価格を通じて資源国通貨を中心に影響が出ることが想定されるため、発表前後の動きには注意が必要です。

また、ベルギーのテロに関しての続報によって相場のリスク許容度が揺れ動く可能性にも注意したいところです。

本日の予定

08:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁(投票権なし)講演
18:30 ヌイECB銀行監督委員長、ラウテンシュレーガーECB理事講演
19:00 ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁講演
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:40 ワイトマン独連銀総裁講演
22:00 ブラード米セントルイス連銀総裁(投票権あり)講演
22:30 ユンケル欧州委員長、バルス仏首相会見
23:00 米2月新築住宅販売件数 
23:30 米週間原油在庫 
翌0:30 米2年物インフレ連動債入札(130億ドル)
翌1:15 ベイリーBOE副総裁、講演

翌6:45 NZ2月貿易収支

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト