各国株価大幅続落、リスク回避の円買い

【著者】

米長期金利一時2.00%割れ

金曜日の海外時間には、各国株価が大きく続落する中、米長期金利の低下も止まらずリスク回避のユーロ買い、円買いが一段と強まりました。

欧州時間序盤、上海総合指数が下落したことを受けて大きく下落して取引を開始した欧州株が反発し、米長期金利もやや反発したことからドルの買戻しが強まって、ドル円(USD/JPY)は123.10円台まで上昇し、ユーロドル(EUR/USD)は1.1240付近まで下落しました。しかしその後株価が軟調となって、米長期金利も下落を始めるとドル売りが優勢となって、ドル円(USD/JPY)は122.40円台まで下落し、ユーロドルは1.1290台まで上昇しました。

NY時間にはいって、発表された米・8月マークイット製造業PMIが弱い結果だったこともあって米長期金利が一段と低下し、各国株式、原油相場が下落する展開となって、ドル売りが一段と強まって、ドル円は121.80円台まで下落し、ユーロドルは1.1370台まで上昇しました。

NY時間午後にはいって、ブラード・セントルイス連銀総裁が「世界経済の見通しと中国、市場よりも楽観的に見ている」「市場の金利見通しは低すぎるようだ」と述べたことから一旦ドルの買戻しが強まってドル円は122.30円台まで、ユーロドルは1.1340付近まで下落しました。しかしドル買いは続かず、ドル円は122.00円台まで反落し、ユーロドルは1.1380台まで上昇しました。

週明け東京時間にはいって、日経平均が大幅に下落する中、米長期金利が低下しドル売りが強まってドル安が進んでいます。

今日の海外時間には、ロックハート・米アトランタ連銀総裁の講演が予定されています。

先週は、急激な株安からリスク回避のユーロ買い、そして円買いが強まりました。週明けの東京市場でも日経平均が続落し、19000円を大きく割り込んで推移しています。米長期金利も一時2.00%割れの水準まで低下し、原油相場は39ドル台半ばまで下落幅を拡大しています。この結果で9月の米FOMCで政策金利の引き上げが開始される可能性が後退している見る向きが多くなっていることから、こういった流れに変化がなければドル売りが続くと考えられます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト