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安倍政権、黒田日銀は期待を維持できるのか

【著者】

景気対策は?

今朝方発表になった本邦第3四半期GDPは、事前予想(+0.5%)を大きく下回り、なおかつ2四半期連続のマイナス成長となる-0.4%という結果でした。事前にあまり良い結果ではないと見られていましたが、それでもマイナス成長を予想していたエコノミストは一人もいませんでした。

この結果を受けて、来年10月に予定されていた消費税の再引き上げの延期と、その是非と問うための衆議院解散、総選挙がほぼ確実な状況になっています。

増税延期と緩和継続の思惑で一旦は日経平均先物とドル円が上昇しましたが、すでに先週までの各種報道を受けてこようした状況が織り込み済みであったことに加え、あまりに指標結果が弱かったことから、現物株の市場がオープンすると売り一色となって結局前週末比500円以上下げて17000円を割り込んで引けました。

安倍政権誕生以来、アベノミクスに対する期待が維持された結果、日経平均とドル円は上昇基調を保ってきました。しかし今日の指標結果を見れば、今後もそうした期待を維持するためには、消費税再引き上げ先送りはもはや議論の余地はなく、それに加えどんな景気対策が必要なのか、との議論になると考えられます。

先日の日銀による追加緩和決定後だけを見ても、海外投資家は大幅に日本株を買い越していますし、同様に円売りポジションも積み上げていると考えられます。日銀が追加緩和をした直後ということを考えれば、安倍政権が早急に景気対策の方向性を示せないと、海外投資家による株売り、円買いが強まる可能性が高くなって、そうなれば意外なほどの値幅での株安、円高の動きにつながってしまうかもしれません。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト