G7伊勢志摩首脳宣言

【著者】

隠された意図は?

伊勢志摩サミットは2日間の日程を終え、G7伊勢志摩首脳宣言を採択して閉幕しました。

G7のHPには成果文書として、正式文書として英文の首脳宣言と、日本語の仮訳、そして日本語での骨子を見ることができます。

為替に関する記述もありますが、原文や仮訳は30ページを超す大作ですので、おそらくほとんどの人が見ると思われる骨子には

「為替レートの過度な変動や無秩序な動きは経済及び金融の安定に対し悪影響を与え得る」

とだけ記載されています。一方原文や仮訳を見ると

「為替レートは市場において決定されること及び為替市場における行動に関して緊密に協議することという我々の既存の為替相場のコミットメントを再確認する」
「我々の財政・金融政策が,国内の手段を用いてそれぞれの国内目的を達成することに向けられてきていること,今後もそうしていくこと,そして我々は為替レートを目標にはしないことを再確認」
「全ての国が通貨の競争的な切り下げを回避することの重要性を強調する」

とあって最後に

「為替レートの過度の変動や無秩序な動きは,経済及び金融の安定に対して悪影響を与え得ることを再確認する」

となっています。

両者を比べると、日本側の意図のような物を感じましたが、いかがでしょうか。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト