強くなければならないISM製造業景況指数

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/08/02

昨日は欧州時間に発表されたユーロ圏のPMI確報値は冴えない結果が続いたものの米国が祝日ということもあり影響は限定的なものとなりました。その後の英国製造業PMIは市場予想の55.0を大きく下回る52.5となったことからポンドが売られる展開となりました。発表前にジリジリと値を上げていた反動もあり、インパクトは大きいものとなりました。
米国時間は米国が祝日であったことから小さな値動きに留まっていますが先週からの流れを引き継ぎドルの底堅さが目立つ動きとなっています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円は先週の高値を上抜けてきたことから更なる上昇余地が生まれ105円台トライの期待が高まっています。4月から続く101−103の2円幅をコアレンジとするレンジを突破していることも105円台へのトライ期待を後押しします。
本日は米国時間にISM製造業景況指数の発表が予定されています。先行指標が安定していることから若干期待が強めな状態となっていることから、良好な結果となるよりも、期待を裏切ったときの方がインパクトが大きくなると予想されるため発表前後は注意が必要です。

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ユーロドルは下値を大きく切り下げる動きとはならなかったものの上値の重さが目立つ一日となりました。なんとか昨年9月のサポートでもある1.31近辺は守り通している状況となっています。この1.31を割り込むと心理的節目の1.3、さらには昨年前半にサポートとなった1.28を割れるところまでを視野に入れた下落圧力が加わることが想定されます。
また、週末に発表となった先週火曜日時点での投機筋の通貨先物のポジション状況ではユーロ売りのポジションが相当数溜まっている状態でECB理事会という大きなイベント前ということからちょっとした些細なきっかけから利益確定が進みショートスクイーズ状態となり短期的に上昇が強まる可能性があることには注意したいところです。

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ユーロ円は若干上昇し137.00付近での推移となっています。依然としてドル中心の動きであることから方向感の薄い状態が続いています。本日も引き続き136-138のレンジのどちらに抜けてくるかをしっかりと見極めたいところです。

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下げ止まり感を強めていたポンドドルは筆者の想定よりも弱い製造業PMIに叩き落とされる展開となり反発も限定的なものにとどまり上値の重さを残しての推移となっています。本日はまず昨日守りきった1.66台を守り切れるかどうかに注目したいところです。再度割り込むような動きとなると絶好調のドルに押され下値を探る動きとなる可能性も想定されます。
また、本日も欧州時間にサービス業、製造業に比べるとインパクトは小さいですが建設業PMIの発表が予定されており、結果次第では跳ねる可能性もあるため注意したいところです。

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豪ドルは0.93台で方向感の無い動きを続けています。引き続き現在のコアレンジである0.923−0.9375のどちらへ抜けるかを見守りたいところですが、本日はアジア時間にRBA政策金利、経常収支、建設許可件数などの重要指標の発表が予定されています。政策金利は据え置き濃厚ですが、声明の内容に注目が集まり、内容次第では上下に大きく振れる可能性があるため注意が必要です。

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【本日の注目材料】

本日はアジア時間にRBA政策金利の発表が予定されています。市場予想では政策金利の据え置きが濃厚となっており、市場の注目は声明に集まります。オーストラリアの景気判断、豪ドル高への懸念度合などを材料に発表後は流れを作る可能性もあるためしっかりと確認したいところです。
欧州時間には英国の建設業PMIの発表が予定されています。昨日の製造業のようなインパクトはないと思われますが、昨日に続き弱い結果となると不安が高まりポンド売り圧力が必要以上に加速する可能性もあります。
米国時間にISM製造業景況指数の発表が予定されています。先行するフィラデルフィア連銀製造業景況指数、シカゴPMI、マークイットの製造業PMIなどが安定した結果となっていることから市場のリアルな期待は市場予想とされている数字よりも若干高く見積もっている可能性があり、失望に終わったときのインパクトは大きくなると予想されます。

【本日の予定】

10:30 豪4-6月期経常収支
10:30 豪7月住宅建設許可
12:45 日10年債入札(2兆4000億円)
13:30 豪準備銀行(RBA)政策金利発表
14:45 スイス4-6月期GDP
17:30 英8月建設業PMI
18:00 ユーロ圏7月生産者物価指数
22:45 米8月マークイット製造業PMI(確報値)
23:00 米8月ISM製造業景況指数
23:00 米7月建設支出
23:00 米9月IBD/TIPP景気楽観度指数

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
デモトレ大会6回戦

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト