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ISM製造業景況指数のネガティブサプライズに注意

【著者】

昨日はドルが比較的強い推移となったものの米国債利回りが伸び悩む状態が続いているため伸びも限定的なものとなりました。米国時間に発表された経済指標はSPケースシラー住宅価格、シカゴPMIがネガティブサプライズとなった前回とほぼ同水準の弱い結果となりドルの上値を圧迫したものの消費者信頼感指数は100を超えるポジティブサプライズと強弱入り乱れる結果となりました。市場の反応はややドル買いが優勢となりました。

他市場では米国株式市場は下落、米国債利回りは低下となりリスク回避型の動きとなりドルの上値を圧迫する状態となっています。

【主要通貨ペアの推移】

ドル円は昨日、欧州時間以降119.80120.15の狭いレンジ内での推移となっていたためこのレンジをどちらに抜けるかで方向感を探っていきたいところです。下抜けるようであれば前日に買いで入った短期筋の売りが強まることも予想され、下落スピードが高まる可能性があるため警戒が必要です。と書いている途中に119.80を割り込み下落が強まり119円台中盤まで押し込まれてしまいました。
ストップを絡めての下落であるため短期的には盛り返す動きとなることが予想されますが、サポートとなっていた119.80が最初のレジスタンス候補となると考えられます。しっかりとこの119.80を上抜けることができなければ再下落となる可能性も十分に考えられます。

ドル円

ユーロドルは先週のサポートであった1.08を割り込み下落を強め1.07台中盤での推移となっています。1.07台前半では底堅さをみせ下げ渋りをみせているため、本日は1.07台を守れるかどうかに注目したいところです。ただし、ユーロ売りのポジションが依然として多く残っていることが想定されるため、反発に転じる局面では早い動きとなる可能性もあるため十分に警戒が必要です。

ユーロドル

ユーロ円はアジア時間後半に売りが強まり、一気に128円台まで下落する動きとなりました。現在も129円台序盤がレジスタンスとなり上値の重い推移が続いています。ちょうど先週の終盤にサポートとなった水準であるため、この水準をしっかりと上抜けることができなければもう一段の下落余地が生まれ下値を探る動きが活発化する可能性が高まります。

ユーロ円

ポンドドルは昨日も上値の重い推移となり1.48を割り込んでの推移が続きましたが、ロンドンFIXにかけて買いが強まり、再び1.48台を回復する動きとなり終わってみれば方向感の薄い推移となっています。本日はまず一昨日、昨日とサポートとなった1.475付近を守ることができるかどうか、昨日のレジスタンスとなった1.487付近を突破できるかどうかで方向感を探っていきたいところです。

ポンドドル

豪ドルは上値の重い推移が続き、0.76を割り込むところまで押し込まれる動きとなりました。昨日サポートとなったのは0.759付近で年初来安値の0.756に迫る動きとなっています。本日は昨日のサポートとなった0.759、さらには年初来安値である0.756を守れるかどうか、上方向は前日のサポートからレジスタンスに転じた0.764付近を突破できるかどうかで短期的な方向感を探っていきたいところです。

豪ドル

【本日の注目材料】

本日は欧州時間に各国の製造業PMI、米国時間には週末の雇用統計の前哨戦となるADPの雇用統計、ISM製造業景況指数の発表が予定されています。ISM製造業景況指数は寒波、エネルギー産業の設備投資減少、ストライキ、ドル高などの影響から製造業関連で冴えない結果が続いているため、ネガティブサプライズの可能性にも警戒が必要です。逆に強い結果となれば製造業の景気持ち直しへの期待感が高まりドルの支援材料となるかもしれません。

【本日の予定】

08:50 3月調査日銀短観
09:30 豪2月住宅建設許可
10:00 中国3月製造業・非製造業PMI 
10:45 中国3月HSBC製造業PMI(改定値)
16:50 仏3月製造業PMI(確報値)
16:55 独3月製造業PMI(確報値) 
17:00 ユーロ圏3月製造業PMI(確報値)
17:30 英3月製造業PMI 
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:15 米3月ADP全国雇用者数 
22:00 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁(投票権あり)コメント機会
22:45 米3月マークイット製造業PMI(確報値)
23:00 米3月ISM製造業景況指数
23:00 米2月建設支出
23:30 米週間原油在庫
23:30 ロックハート米アトランタ連銀総裁(投票権あり)コメント機会

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チーフストラテジスト 佐藤甲様