ドル円8月以来の122円台まで上昇

【著者】

米雇用統計に注目

昨日の海外時間には、日経平均先物が上昇する中ドル円は8月24日以来の122円台を示現しました。

欧州時間序盤、発表された独・9月製造業受注が予想よりも弱い結果だったことからユーロ売りが強まるとともにドル買いが強まって、ユーロドルは1.0830台まで下落し、ドル円は121.80円台まで上昇しました。しかしこのドル買いは続かず、すぐにドル売りが優勢となって、ユーロドルは1.0890台まで上昇し、ドル円は121.60円台まで反落しました。その後スウェーデンが金融政策の据え置きを発表すると対クローネでのユーロ売りが強まって、ユーロドルも1.0850付近まで反落し、ドル円は121.90円台まで上昇しました。この間、ユーロ円は131.80円台まで下落したあと132.50円台まで上昇しています。

NY時間にかけて、英中銀が金融政策据え置きを発表するとともに利上げ見通しを後ずれさせたことからポンドが急落しました。一方対ポンドでユーロ買いが強まったことからユーロドルは1.0890台まで、ユーロ円は132.70円台まで上昇し、日経平均先物が上昇したことも手伝ってドル円は122.00円付近まで上昇しましたが、その後121.70円台まで下落しました。その後発表された米・新規失業保険申請件数が予想よりも悪い結果だったことから円買いが強まって、ドル円は121.50円台まで、ユーロ円は132.00円付近まで下落しました。この間ユーロドルも1.0850台まで反落しています。

NY時間午後には原油相場は下落しましたが、米長期金利は堅調に推移したことから円売りが強まって、ドル円は121.80円台まで、ユーロ円は132.30円台まで買い戻されました。NY時間引けにかけてはユーロ買いが優勢となって、ユーロドルは1.0890付近まで、ユーロ円は132.50円付近まで上昇しました。

今日の海外時間には、米10月雇用統計の発表があるほか、独・9月鉱工業生産、英・9月鉱工業生産、英・9月貿易収支の発表が予定されています。

今晩発表される米10月雇用統計は、12月にFOMCが利上げ開始を決定できるかどうかという意味で非常に重要と考えられます。予想は非農業部門雇用者数が18.5万人増、失業率は5.0%、平均時給は+0.2%などとなっています。もしも予想より良い結果となれば、12月の利上げ開始の思惑が強まって、ドル円は122円台を回復すると予想できます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト