マーケット

待ちに待ったジャクソンホール

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/08/22

昨日は欧州時間に発表されたユーロ圏のPMIでフランスの製造業こそ弱かったものの他は市場の想定よりは強い結果となったことからユーロが底堅い推移となりました。また、英国の小売売上げが弱い結果となったこともユーロポンドを通してユーロの底を支える動きとなりました。
米国時間に発表された経済指標は良好なものが目立ちました。新規失業保険申請件数は29.8万件と市場予想の30万件を下回る結果、中古住宅販売件数は515万件と市場予想を上回る増加、フィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想の19.2を大きく上回る28.0、マークイットの製造業PMIは58.0と前回の55.8をしっかりと上回る結果と強い結果が続いたものの、本日のジャクソンホールを警戒してか市場の反応は限定的なものに留まっています。他市場では株式市場は堅調地合を維持となりましたが、米国10年債利回りは冴えない動きとなっています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円はアジア時間に104円に迫る場面もみられましたがその後は狭いレンジ内の推移に留まっています。NY序盤にアジア時間の安値を割り込みストップを引っかけ下落する場面も見られましたがその後はすぐに立て直し底堅い推移を続けています。昨日のレンジは103.60-103.96付近、コアなレンジが103.70-103.90付近となっています。本日もアジア時間には104.00を目指す動きもあったものの103.95付近で失速となっています。
本日は米国時間にジャクソンホールのシンポジウムにてイエレン議長の講演が予定されていることから様子見モードが強まる可能性が高いと思われます。

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ユーロドルは欧州時間に経済指標にも支えられ小反発となっています。その後は米国の経済指標は良好なものとなりましたが、ドル買いはさほど進まず1.32台後半での推移を続けています。引き続き下方向への圧力が強い状態と考えられますが、本日はジャクソンホールのシンポジウムにてイエレン議長、ドラギ総裁の講演が控えていることから上下に大きく振れる可能性があるため注意が必要です。

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ユーロ円は底堅い推移となり138.00に迫る動きとなっています。138.00をしっかりと上抜けてくると日足チャートではダブルボトムのネックライン上抜けとなるため更なる上昇圧力が加わることが予想されますが突破失敗となると再度下値を探る動きとなることが予想されます。

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ポンドドルは英国経済指標が弱い結果であったこともあり反発を挫かれ、引き続き冴えない動きが続いています。昨日は1.656付近で下げ止まっていることから本日はこのラインを守れるかどうかに注目したいところです。割り込んでくると更なる下落圧力が加わることが予想されますが、直近で売りが溜まっていること、週末を控えていることから、売りポジション保有者の格好の利益確定ポイントとなり下げ渋る可能性も考えられます。

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豪ドルは中国の製造業PMIで大きく下げたもののその後は反発に転じ結局発表前の水準を上抜け0.93台を回復となりました。日足チャートでは長い下ヒゲをつけた陽線となりました。方向感の掴みにくい不安定な推移がつづいていることから0.92−0.9375付近のレンジをどちらに抜けるかを見守りたいところです。

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【本日の予定】

本日は米国時間に今週のメインイベントとも言えるジャクソンホールのシンポジウムでのイエレンFRB議長、ドラギ総裁の講演が予定されています。テーマが労働市場に関してということでイエレン議長が改善傾向の強い米国の雇用データに対してどのような評価を下しているかに注目が集まります。また、忘れてはいけないのがその後のドラギ総裁の講演で、追加緩和に関してなどの手がかりが出てくると流動性も薄くなりはじめる時間ということもあり相場へのインパクトは大きいものになると思われます。
いずれにせよ公演中は不安定な推移が続くと思われることからお取り引きの際は細心の注意が必要です。

【本日の注目材料】

21:30 加7月消費者物価指数
21:30 加6月小売売上高
23:00 イエレンFRB議長講演
翌3:30 ドラギECB総裁講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
デモトレ大会6回戦

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト