【ロンドン市場】ポンド下落、あすの英議会採決が延期との一部報道で

10日のロンドン市場は、ポンドが下落している。あす実施される予定の英下院でのEU離脱案の採決が延期されるとの一部報道が背景。英政府報道官は11日に実施する予定としていたが、その後、各報道機関から延期に関する報道が相次いでいる。メイ英首相は現地時間午後3時半(日本時間11日午前零時半)に声明を発表すると報じられている。ポンドドルは1.27台を割り込んで1.26台前半へと下落。2017年6月以来の安値水準をつけた。ポンド円は142円台半ばへ下落、ユーロポンドは節目の0.90台乗せ。その他主要通貨は比較的小動き。米債利回りが上昇に転じたことで、ドル買いの動きが優勢となったが、米債利回りの上昇一服で値動きは落ち着いた。ドル円は112円台後半、ユーロドルは1.14台前半、ユーロ円は128円台後半での推移となっている。

ドル円は112円台後半での取引。この日は米債利回り動向をにらむ展開になっている。東京市場では米10年債利回りが2.82%台に低下、112.24レベルまで下押しされる場面があった。その後は米債利回りが下げ渋り、ロンドン序盤には前週末比プラスに転換。一時2.86%台まで上昇すると、ドル円は112.75レベルまで買われた。その後は112.60-70レベルに落ち着いている。

ユーロドルは1.14台前半での取引。東京市場で1.1443レベルの高値をつけたあと、ロンドン序盤にも再び1.1440近辺を試したが、上抜けできず。その後は1.14ちょうど付近まで一時下押しも、下げ切れず。ユーロ円は128.81レベルまで買われたあとは、買い一服。128.50近辺では買いが出ており、128円台後半での揉み合いとなっている。水曜日にはイタリア政府がEUに修正予算を再提出すると報じられている。財政赤字目標2%をめぐる攻防戦となるもよう。この日は対ポンドでの買いフローが下支えとなっている。

ポンドドルは1.26台半ばでの取引。ロンドン序盤にはEUの司法裁判所が、英国は一方的にブレグジットを取り消すことが可能、との判断を示した。ポンドドルは一時1.2769レベルまで買われる場面があった。しかし、あす予定されている英下院での採決を控えてポンドは売りに押される。英政府報道官は11日に実施する予定としていたが、その後、各報道機関から延期に関する報道が相次いだことで、ポンド売りが加速、1.2638レベルまで下値を広げている。ポンド円も序盤に143.75近辺まで買われたあとは、売り一色。安値を142.40近辺に広げている。ユーロポンドは節目の0.90台に乗せており、高値を0.9030近辺に伸ばしている。メイ英首相が現地時間午後3時半(日本時間11日午前零時半)に声明を発表すると報じられており、その内容に注目が集まる。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

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