【ロンドン市場】ポンドが反発、クロス円主導で円安、米債利回り上昇もドル安に

11日のロンドン市場は、クロス円主導で円安の動きが優勢になっている。欧州株が反発しており、米株先物も上昇に転じて上げ幅を拡大。リスク警戒感の後退が背景に。ユーロ円は128円台半ばから129円近辺へ、ポンド円は142円台前半から後半へと上昇。ドル円は113円台を維持しながらの揉み合い。株高とともに米10年債利回りは2.85%台から2.89%近辺へと上昇。ただ、ユーロドルやポンドドルは前日の下げから反発しており、総じてドル安の動きを示している。ユーロドルは1.13台後半から一時1.1400レベルまで上昇、ポンドドルは1.25台後半から1.26台乗せとなっている。ポンドは、対ユーロでも買いが先行した。昨日は米英首相が議会採決を延期すると表明したことがポンドの急落を招いたが、きょうはメイ英首相が欧州各国を緊急訪問しており、譲歩を引き出せるのかどうか市場は注目しているもよう。取引中盤には、中国は米国製自動車に対する関税引き下げに動く、との関係者発言が報じられており、豪ドル買いも加わっている。

ドル円は113円台前半での取引。東京市場で113.35レベルから113.01レベルにわたる値動きを示したあとは、レンジ内での揉み合い。ロンドン市場では113円台を維持しながらも113.20近辺が重く方向性に欠ける取引が続いている。米10年債利回りが2.85%近辺から2.89%近くまで上昇しているが、反応薄。

ユーロドルは1.13台後半での取引。ポンドとともに反発している。1.1360近辺から1.1400レベルまで上昇。ユーロ円は株高や原油高を背景に買われ、128.50近辺から128.98レベルまで高値を伸ばした。中国は米国製自動車に対する関税引き下げに動く、との関係者発言で買われたが、129円台はつけていない。あすはイタリア政府がEU側に修正予算を提出する予定になっており、伊首相とEU首脳との協議が注目される。この日発表された12月ドイツZEW景況感指数は-17.5と前回11月の-24.1から改善した。事前予想は-22.0だった。ただ、9か月連続でのマイナス水準となっており、投資家のセンチメントは回復していない。

ポンドドルは1.26台前半での取引。序盤に1.25台後半から1.2639レベルまで買われた。前日安値からは100ポイント超の反発をみせている。ポンド円も142円台前半から一時142.94近辺まで買われた。メイ英首相は前日に英下院での採決を延期したが、きょうはメイ英首相がオランダ、ドイツ、EU首脳と会談するために緊急訪欧しており、EU側から譲歩を引き出せるのか期待感もあるようだ。しかし、英首相報道官が、あすの閣議では合意なき離脱についての対応も議題に含まれると発言しており、ポンド買いは一服している。この日発表された8-10月期の英ILO雇用統計は失業率4.1%と前回と同水準だった。週平均賃金は前年比+3.3%と前回3.1%(3.0%から上方修正)を上回る伸びを示した。雇用者数は7.9万人増と事前予想2.5万人増を上回った。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

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