【ロンドン市場】米債利回り低下でドル売り、欧州通貨が堅調に

17日のロンドン市場は、欧州通貨主導でドル売りが優勢。経済指標など目立った材料に欠けるなかで、米債利回りの低下とともにドル売り圧力が優勢になっている。欧州株が軟調地合いだが、ユーロやポンドは堅調に推移している。ドル円は113円台半ばから前半へと小安い。豪ドルは上値追いの動きは弱く、小緩んでいる。週央の米FOMCを控えるなかで、欧州勢は今週からクリスマス休暇をとる参加者が多いもよう。比較的単調な相場展開になっている。

ドル円は113円台前半での取引。米10年債利回りが2.89%台から2.88%近辺へと低下する動きとともに、下押しされている。東京午後につけた113.52レベルを高値に、ロンドン中盤には113.25レベルまで安値を広げている。

ユーロドルは1.13台前半での取引。東京市場では1.1310付近での推移が続いたが、ロンドン市場ではじり高の動きが継続している。米債利回り低下とともに、ユーロドルは1.1354レベルに高値を伸ばした。ユーロ円も堅調。欧州株は売りに押されているが、リスク回避圧力をこなしている。128.30-40レベルから高値を128.59レベルに小幅に伸ばした。10月ユーロ圏貿易収支は季節調整前で140億ユーロ、季節調整済で125億ユーロの黒字だった。11月ユーロ圏消費者物価指数・確報値は前年比+1.9%と速報値+2.0%から小幅に下方改定された。コア前年比は+1.0%のままだった。イタリア予算については週末に首相など主要閣僚が詰めの協議を行い、EUが満足できる内容となったとの報道があった。ただ、まだ具体的なEUとの結論は報じられていない。

ポンドドルは1.26台前半での取引。東京市場では1.2580付近で膠着状態だったが、ロンドン市場では買いが継続。高値を1.2647レベルまで広げた。ポンド円も142.80近辺から一時143.24レベルまで上伸した。英議会は20日から休会の時期に入る。EU離脱案の採決については来年に持ち越しとなっている。メイ英首相はEU側から譲歩を引き出したいようだが、EUはこれを拒否し続けている。きょうもEUは、英国の予見されるブレグジットについてこれ以上の協議は行わない、と表明した。ただ、一部報道によると、匿名のEU外交官が、EUは現協定の6-9か月延長を一方的に宣言へ、合意なき離脱の場合、と述べたもよう。足元では、ポンド買いの動きは一服している。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

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