【ロンドン市場】アジア早朝の円買いパニックからは回復も、戻しきれず

3日のロンドン市場は、円売りが優勢。アジア早朝にはパニック的な円買いの動きとなった。ドル円は109円付近から一時104.87レベルまで急落。その後は急速に円安方向に戻しており、ロンドン市場でも一時107.96レベルと戻り高値を付ける動きが先行した。ただ、ドル円、クロス円ともにアジア早朝の急落前の水準までは戻しきれていない。円高の背景には、アップルが売上高見通しを下方修正したことで時間外取引の米株先物が大幅安となったことがある。中国でのアイフォン売り上げが厳しいとの見方が米中貿易摩擦の悪影響を想起させている。ロンドン時間にはアップル株が時間外取引で9%安と下げ幅を拡大している。年末年始にかけて発表された中国の製造業PMIが政府、財新ともに50割れとなったことに加えて、実体経済にも企業業績見通しの悪化として米中貿易摩擦の影響が顕在化してきている。

ドル円は107円台後半での取引。アジア早朝に109円付近から一気に104.87レベルまで急落した。アップルの売り上げ見通し引き下げが引き金となり、FX投資家のマージンコールやアルゴ取引などでパニック商状となった。しかし、その後は一気に107円台へと買い戻しが入る展開となっている。ロンドン市場でも朝方にいったん106円台に下押しされたが、106.80付近で下げ止まり、107.96レベルまで上昇。パニック売りのあとの戻り高値を付けた。しかし、108円台には乗せ切れず、107円台後半で売買が交錯している。欧州株は米株先物の大幅下落とともに軟調に推移している。アップル株は時間外取引で9%安となる場面があった。

ユーロドルは1.13台半ばでの取引。ユーロ円をにらみながらの推移で、ロンドン市場では買いが先行し、高値を1.1384レベルまで小幅に伸ばした。しかし、ユーロ円の上昇一服とともに1.1350割れ水準へと押し戻されている。ユーロ円はアジア早朝に123円台から一気に118.71レベルまで急落。その後は122円台に戻した。ロンドン市場では122.93レベルまで反発した。しかし、欧州株や米株先物の下落が重石となり122円台前半へと再び下げている。この日は目立った欧州経済統計発表はなかった。

ポンドドルは1.25台半ばでの取引。ロンドン序盤は買いが先行し、高値を1.2580台に伸ばした。しかし、上値も限定的で1.25台半ばへと小緩んでいる。アジア早朝には1.24台まで急落する場面があったが、ロンドン市場では1.25台後半での静かな振幅にとどまっている。ポンド円はアジア早朝に137円台から131.70近辺まで急落。その後は135円台まで急反発となった。ロンドン市場では、朝方に134円割れへと軟化したが、その後は135円台後半まで上昇し、パニック後の戻り高値をつけた。足元では、買いも一服して135円台前半で取引されている。12月の英建設業PMIは52.8と前回11月の53.4から低下した。事前予想は52.9だった。3か月で上昇はストップした。昨年9月以来の低水準となっている。EU報道官は会見で、英政府とEU離脱計画に関するこれ以上の協議はおこなわない、と再確認した。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

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